|
高校生のジオツアー 2025年10月4日今日は、蔵王高校の高校生によるジオツアーが行われ、参加してきました。これでこの行事にかかわるのは3年目でしたが、着実にステップアップしているように感じました。 今年のツアーは、定員25名。エコーラインをコマクサ平、刈田岳と登り、遠刈田温泉で刈田嶺神社にお参り、昼食休憩。その後七日原に行き、チーズ作りというように、内容もブラッシュアップされて、参加者を楽しむものになっていました。 紅葉が始まり、エコーラインは、大黒天を越えたところで紅葉が盛りでした。幸い天候にも恵まれ、コマクサ平での発表を終え、山頂へ。エコーラインの料金所の渋滞もなく、時間通り山頂に着けました。 風もなく穏やかな天気。時折り御釜が姿を見せました。山頂では、御釜についてや奥宮と御山詣り、蔵王火山と人々の暮らしについての説明がありました。 ほぼ時間通り遠刈田温泉に下り、刈田嶺神社での説明の後、昼食休憩。この日の遠刈田温泉は、食事を取るいろいろなところが満員でした。秋の観光シーズンの始まりです。 午後、七日原のハートランドでチーズつくり。牛乳と酢で作るナチュラルチーズでしたが、あっけないほど簡単にできました。これまでヨーロッパの山を歩いて、山中にある夏の放牧場で、チーズを作っている場面に何度も出合いましたが、チーズは山の中で大掛かりな装置がなくてもできるものだと実感しました。 その後ございんホールに戻り終了。高校生たちの成長を感じた、なかなかいい一日となりました。
一ノ関の旅 2025年10月3日オトキュウ切符があと1日分残っているので、これまで行っていない一関に行きました。駅前の宿に泊まり、早朝7時過ぎの大船渡線の列車で、猊鼻渓の川下りです。 猊鼻渓は、石灰岩の地層を砂鉄川が侵食し、垂直の崖になっている区間を、竿だけで操る川船に乗って見物するのが名物です。大船渡線の猊鼻渓駅に8時前に着きますが第1便は8:30。お客が待っていますが、7割以上は外国の方です。 乗船券は1800円、若干値上げしたようです。時間になり船出。船頭さんのほかに、地元の千厩高校の生徒さんがインターンシップということで乗っていました。1時間半の旅のスタートです。 静かな川の両側には、石灰岩の垂直な崖が聳えています。天気は快晴で、青空に白い壁が印象的です。船頭さんは始めて1年の若い方、生徒さんとともに説明しながら船は進みます。片道約2㎞だそうですが、この間、瀞が続いています。これにはびっくり。 船が着くと約30分の散策時間。川に沿って歩くと、猊鼻渓の名の由来がわかるポイントに着きます。考えてもいなかったのですが、猊とは獅子:ライオンのことだったのです。猊下という敬称は知っていたのですが、猊が獅子とは。その名の由来の「ライオンの鼻」の岩がありました。30分の川下りの後、終了。 隣の陸中松川駅に宮沢賢治の博物館「岩と賢治のミュージアム」があるのでぜひ訪れようと、一駅分をタクシーに乗り移動。次の大船渡線列車は、1時過ぎまでないのです。 この博物館は、宮沢賢治が土地改良のために石灰で酸性土を中和するための鉱山に、地質学の知識を生かした技師として勤めた採石場の隣に建てられてものであることを初めて知りました。採石工場のために、セールスに東京にも行っていたようです。 いかんせん時間がなく、産業遺産となっている採石場は見ずじまいでしたが、地質と農業という賢治の晩年の仕事の様子がわかり、新たな発見でした。 岩石鉱物もいろいろ展示され、隕石を持つとずっしり重い鉄の塊であることが体験できました。ほかにも、オープンな展示が印象的でした。 大船渡線は、開業100年とかで、ピカチュウとタイアップした宣伝が至る所に見られましたが、何とか残したい線路です。歴史も生活も乗せて走っているのですから。 ということで、1日、おまけのような、しかし得ることの多い一ノ関への旅でした。
このページのトップへ 前月の記事へ あなたは、
(C)Akihiko URAKAWA
|