月山の紅葉と嵐          2017年9月30日



 ガイド協会の企画で、月山縦走に参加しました。蔵王町のざおうさまバスを借りての山行です。あいにく、天気の具合がよくないので、ペアリフトからの往復となりました。

 リフトの周辺や姥ヶ岳あたりは雲がなく、黄色と赤の紅葉が楽しめました。そのうちに、雲は次第に上がってゆき、縦走路が見えてきました。ついには山頂までも晴れてきました。素晴らしい紅葉です。主にミネカエデとナンゴクミネカエデだそうです。そして草紅葉。

 しかし、好天はここまで。山頂に着く頃、パラパラ雨が降り始め、山頂では、霰交じりの雨と強風!建物の陰で雨具を着けすぐに下山開始。冷たい雨の中を、山を降りました。ようやくリフト駅まで戻り、リフトで降りました。ストーブの燃えるリフトの食堂で一息つきました。そのころ、「雷が近づいているので、リフトは一時運休になる」とのアナウンス。もし遅れていれば、山の中で足止めです。

 まだ9月なのに、さわやかな紅葉と、初冬のような厳しい天気の変化に翻弄された月山山行でした。写真は、途中まで。後半は、とても写真を撮る余裕はありませんでした。




蔵王の紅葉・芝草平で展望と鳥見          2017年9月29日



 蔵王の紅葉を見る、ということで、好天のこの日、芝草平に行きました。午後から用事があるので、午前中だけです。朝7時に家を出て、7時半に刈田峠の駐車場。平日とあって、まだ空いています。

 ゆっくりと前山、杉ヶ峰と通過し、芝草平へ。吾妻連峰がよく見えています。数日前に上った一切経山や吾妻小富士もみえます。今日はここまでの予定なので、ベンチでゆっくりしていると、いろいろな鳥がやってきます。ホシガラスが飛んでゆきました。ピントが合っていないので不明の鳥も(アカハラ?)。また、木のてっぺんには、つがいの鳥も止まっていました。

 今回は三脚がなく、手持ちで60倍ズームのカメラで撮ったため、こんなことになりましたが、ゆっくり鳥見の山歩きもいいな、と思いました。

 昼頃、峠の駐車場に戻り、雲湧テラスができた、すみかわスノーパークで雲湧カレーの昼食でした。




屏風岳の紅葉               2017年9月26日



 高気圧に覆われ、好天が続きます。この日は、かよう会の皆さんと、屏風岳の紅葉を見に行きました。さわやかな気候です。

 エコーラインのコマクサ平では、刈田岳・五色岳・熊野岳・ロバの耳岩が見えています。刈田峠の駐車場は平日とあって、空きがありました。週末は早く来ないとだめだろうな。

 これから向かう南蔵王方面もくっきり。登山口では、蔵王町の宮小学校の5年生が登山開始です。前山を越え、杉ヶ峰を越え、芝草平を過ぎて、屏風の登りになります。後烏帽子の分岐点で休んでいると、ヘリコプターが・・・。何度も上空を飛んでいます。写真に撮り後で調べてみると、JA62NHの機体番号は、民間のANA系列のヘリでした。夜、NHKのニュースを見ていると、屏風岳の紅葉が放映されていましたが、その撮影でした。登山道を行く小学生の姿も一瞬出ていました。

 屏風岳からは、水引入道と馬ノ神岳の紅葉が見事。昼食ののち下山にかかります。

 行きは素通りした芝草平で一休み。池塘はすっかり草紅葉。背景の屏風岳の紅葉と相まって素敵な景色です。チングルマの赤が印象的でした。




蔵王の紅葉の始まり=水引入道           2017年9月24日



 そろそろ蔵王の紅葉も時期になった、ということで、このところ毎年行っている水引入道に登ってきました。昨日とは打って変わり、晴天。ジャンボリーコースは、ブナ林の中で展望が全くないが、ひたすら登って、大日向に出ると、突然展望が開けてくるのが魅力です。

 今年は8月に日照がなく、紅葉にどう影響するかな、と思っていましたが、素晴らしい紅葉が待っていました。水引入道は赤やオレンジが多く、水引平は、黄色に赤、緑が混じっています。

 たっぷり紅葉を堪能した後、南屏風に上るか、水引に戻るか思案の結果、戻ることにしました。なんだか体が重いのです。行きに取ったジャンボリーコースを下りました。途中、水場があるのを発見。ガイドブックには書いていたが、どこかわからずに何度も通ったところです。湧水が苔の生えた岩の上に流れています。「ブナ林に水筒いらず」を絵にかいたようないい水場です。

 東北地方は、これから1か月間紅葉が山を降りてきます。今年はどこの紅葉を見ようか、となんとも楽しみな季節です。




魔女の瞳に逢いに行く:一切経山          2017年9月19日



 台風一過の好天を利用して、かよう会の皆さんと福島県の吾妻連峰にある一切経山に行きました。この山の魅力は何といっても魔女の瞳(吾妻の瞳)と呼ばれる、五色沼の景色です。

 遠刈田を7時に出発、東北道経由で福島飯坂ICで降り、スカイラインへ。この道は、途中、高湯温泉を経由して標高1600mの浄土平に向かいます。途中、吾妻小富士の端正な姿が印象的。

 浄土平は吾妻小富士、一切経山、東吾妻山などに囲まれた湿原で、レストハウス、天文台、ビジターセンターがあります。青空の下、これから登る一切経山が荒々しい姿を見せています。まずビジターセンターに寄り、見学。その後登山口へ。しばらく湿原を歩いた後、登り道にさしかかり、小一時間で酸ヶ平の湿原。ここで右に道を取り、酸ヶ平避難小屋でしばし休憩。この小屋は、トイレのついた立派な避難小屋です。

 いよいよ一切経山の登り。ゆったりした登山道を登っていきます。途中、背後に鎌沼が見えてきます。さらに登ると右手に吾妻小富士が見えてきます。

 40分ほどで山頂。さらに北に行くと、眼下に魔女の瞳こと五色沼が見えます。青~紺の美しい色をしています。日の当たり方により微妙に色が変わります。一切経山には、一等三角点が置かれています。山頂の標識とともに大きなケルンが積まれています。また、家形山から続く吾妻連峰の主稜線が東大巓、中大巓、西吾妻山まで見えています。台風の余波のせいか、風も吹いています。

 山頂で展望を楽しんだ後、下山開始。吾妻小富士や鎌沼の景色を見ながら降り、避難小屋へ。そして、酸ヶ平と鎌沼を進みます。沼のほとりで昼食。鴨が数羽います。人から餌をもらう習慣ができているようで、寄ってきます。食事のあと、鎌沼を回ります。ここでは、紅葉が進んでいて赤や黄色が緑のササを背景に印象的。リンドウも咲いています。途中寄り道をして姥ケ原の姥神石像を見に行きました。恐ろしい形相です。

 また沼のほとりの道に引き返し、木道を浄土平に向かって戻っていきます。木道の架け替えをしていました。まだ立派な部分もありますがそれでもメンテナンスしています。ヘリコプターで資材を下し、架け替えた材木もヘリで回収するようです。さすが、国立公園だ、と南蔵王の木道を思い出し、うらやましくなりました。

 浄土平に戻り、吾妻小富士の火口壁まで登ってみました。一周するには時間がないので、今回はここで終わり。帰りに、高湯温泉の共同浴場により、白濁した硫黄泉を楽しみました。¥250。山を下り、高速を使い遠刈田に戻るとちょうど日が暮れる時間になっていました。




登山道整備          2017年9月11日



 宮城蔵王ガイド協会が9月に行っている、南蔵王の登山道整備に参加しました。

 今日の分担は、刈田峠~前山。夕方用事があるため、こちらのコースに変えていただきました。南蔵王連峰の入り口、刈田峠駐車場から歩いて前山へ。ここから刈田峠めざして登山道の草刈りです。昨年から1シーズンで草、竹、そして木が登山道にかぶさっています。今回は、協会の刈り払い機を使用しました。

 前山から始めて、刈田峠の小屋の手前までしか行けませんでしたが、6時間の奮闘で、歩きやすい道になったと思います。

 山は、そろそろ紅葉の始まり。いくつかの木々は色づいてきました。




ろくろまつり          2017年9月10日



 こけしの里である遠刈田恒例の「ろくろまつり」が、昨日・本日と開かれました。両日ともにいい天気で、参加者がたくさんいました。

 今年は、いつものように、全国11系統の伝統こけしの工人さんによる実演に加え、蔵王高原クラフトフェアということで、体験&ワークショップという出店がたくさんありました。また、フード&カフェという食べ物屋コーナーも充実していました。私の勤めることりはうすも、両日、出店し、木工体験やクラフトづくりでにぎわっていました。特に、ミニチュアの椅子が人気で、自作したり、完成品を購入するお客さんがたくさんいました。

 また、こけし会館前の舞台では、歌や踊りと盛り上がっていました。

 恒例の蔵王町の小学4年生によるこけしの絵付けコンクールでは、毎週2回放課後に行っている平沢小学校の4年生の作品がならび、1名が蔵王町長賞、もう一名がことりはうす所長賞でした。

 この催しに来るたびに、いろいろな産地のこけしを買い集めているのですが、今年は、作並系の平賀輝幸工人の作品と南部系の田山和泉工人のこけしを買い求めました。

 また、夕食用に、アトリエでリスのポークソテー、マイタケご飯、蒸しホタテを購入しました。




蛤山             2017年9月5日



 ことりはうすの蔵王トレッキングを何回か担当することになり、今回は、9月9日に行われる蛤山トレッキングの下見を兼ねて、かよう会のみなさんと、登ってきました。

 大萱コースから入る周遊ルートです。横川の集落を越え林道を歩くと小一時間かかりますので、今回は時間の節約のために、林道まで車を回します。

 9月に入って間もない山は、まだ夏の彩を残しています。花もたくさん。お目当てのフシグロセンノウも咲いていました。こちらのコースは、一部急な登りがありますが、登り切って、平らな山頂の一角に。三角点があります。さらに進むと、広場。ここに、葉山神社の小さな祠と国体の競技に使われた旨書かれた標識があります。さらに進むと、最高地点。つまり、3つの「山頂」があるのですが、不思議なことに、どこにも「蛤山山頂」の標識はありません。途中には、道標がいくつもたっているのに、・・です。

 この山は、あまり展望に恵まれず、1か所だけ、不忘山を望める場所があります。この日は、山頂に雲がかかっていました。

 4日後の9月9日には、ことりいはうす蔵王トレッキング参加の皆さんと再び同じコースを歩きました。




外来種植物の駆除と清掃登山        2017年9月3日



 昨日と打って変わって好天の9月3日の日曜日、宮城蔵王ガイド協会で行う、外来種植物の駆除の活動に参加しました。エコーラインの両側にはびこった外来種であるフランス菊を駆除します。地面にはびこった菊を、一本一本鎌で掘り起こして抜いていく、地道な活動です。賽の磧の見晴小屋周辺を6人で2時間ほどできれいにしました。大型のごみ袋3杯分。

 その後、第52回蔵王清掃登山に合流。コマクサ自生地に歩道をつけるためのロープと杭を熊野岳避難小屋まで運んで昼食、昨日とうって変わって、西からの強い風の吹く中での行動でした。御釜もくっきり見てています。コマクサの最後の花も残っていました。ガンコウランには実がついています。リンドウも咲き始めています。シロバナトウウチソウの葉は紅葉し始めています。  刈田岳のレストハウスに戻り、外来植物の駆除活動。ここはセイヨウタンポポがはびこっています。中には花をつけているものも。地下深く根を張っていて、全部を取り去ることはできませんが、大勢で行えば短時間ですが、たくさんのタンポポを取り去りました。また、フランス菊が侵入を始めています。

 ニュージーランドやイギリスなどの国立公園では、登山口に水槽を置き、靴を洗って入るようになっていますし、昨年訪れた秋田駒ケ岳の入り口でも、そのような設備がありました。が、まだまだこの問題は知られていませんし、対応は遅れています。とりわけ、自動車道路が山頂直下まで伸びる蔵王では、外来植物の問題は深刻ですが、対応は始まったばかりです。




北屏風岳           2017年9月2日



 9月に入りました。雨降りが連続36日という80数年ぶりの記録となったこの夏も終わろうとしています。

 この日は、ことりはうすの蔵王トレッキングで、北屏風岳へ。北屏風岳は、宮城県の最高峰で、1等三角点の山です。

 台風と前線で天気が読めない中、決行としました。賽の磧より上は、雲の中。太平洋側から風が吹き、山脈を雲が乗り越えていきます。土曜日は賑わう刈田峠駐車場には1台しか車は止まっていません。ここから霧の中をスタート。

 道端にはエゾリンドウが咲き始めていますが、花は開いていません。芝草平も霧で幻想的な雰囲気。2時間半で屏風山頂。展望は全くありません。

 昼食後、下山開始。アカモノの実や、キンコウカが残り草紅葉と化した芝草平で休憩の後、登山口に戻りました。チングルマは紅葉が始まっていました。秋の始まりです。気温は10度、寒い一日でした。








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