芝草平湿原           2015年6月26日



 エコーラインが開通し、気になっていた芝草平に行ってきました。ここは、高山植物の天国。

 朝、天気は持ちそうなので、午前中で行くことに。7時50分に家を出て、エコーラインに入ると、ライトをつけた対向車。しばらく行くと、濃い霧の中。センターラインがようやっと見えるくらいの深い霧でした。スピードを控えめに、すみかわスキー場を過ぎ、賽ノ磧に行くと、霧は晴れました。刈田岳から熊野岳、そして、烏帽子岳から屏風岳と見えています。

 賽ノ磧を過ぎたところで、自動車道路を大きな熊が走って横切りました。「蔵王にも熊がいるんだ・・・」

 展望の開けた道を、刈田峠駐車場へ。結構車は駐車していましたが、まだ半分くらい。さっそく車を置いて、山歩きの支度。

 8時20分に出発。南蔵王縦走路入口。5分も下ると、倒木が道をふさいでいます。この冬の間に倒れた木でしょう。10分も下ると、チングルマの群落。一部は花は終わっています。左右に次々と花が登場して飽きない道になりました。1時間少しで芝草平。雪が遅くまで残っていたところにチングルマの花の群落が見えます。イワイチョウも咲き始め。イワカガミもあります。しばし休憩して、帰路につきます。ヒオドシチョウもいました。

 次々と現れる高山植物に癒されながらの道です。途中、刈田峠避難小屋によると、非常用のヘルメットがずらりと壁に。毛布もありましたが、水はありませんでした。  11時20分頃、駐車場に到着。花に囲まれた3時間の山歩きでした。




エコーライン開通           2015年6月22日



 蔵王の火口規制が解除され、エコーラインが開通しました。朝から開通記念式典などがあるようなので、混雑を避け、少し遅れて、エコーラインに向かいました。

 刈田峠は混みそうなので、刈田駐車場から無料のリフトで馬ノ背へ。熊野岳へは行けないようになっています。刈田岳に登りお釜を久々に眺めました。テレビ局や新聞社の取材がうろうろしていました。避難小屋には、ヘルメットやマスク、水などが蓄えられていました。コマクサやハクサンチドリ、その他の花も咲いていました。 リフトで下ると、無料の山菜汁のふるまい。ありがたく頂きました。

 続いて、御田神湿原を回りました。チングルマは、一部を除き、ほとんど咲き終わっていました。去年より早いようです。ウラジロヨウラク・ワタスゲ・ナナカマドは満開。イワイチョウはこれから。今年は、コバイケイソウが当たり年のようで、花をたくさんつけていました。こちらの避難小屋にも、ヘルメット・マスク・水の備蓄がありました。

 次に、コマクサ平に行くと、コマクサがたくさん咲いています。ちょうどいい時期だったようです。不帰の滝を背景に可憐な花を咲かせていました。

 賽ノ磧では、バリケードは撤去され、遊歩道が途中まで歩けます。昨年開いた蔵王古道を少し歩いてみました。トキソウは咲いており、キンコウカはもうすぐです。

 2ヶ月遅れのエコーライン開通でした。




聖山平〜股窪〜ろうづめ平〜屏風岳      2015年6月16日



 蔵王の火口規制が続く中、芝草平に行ってみようという、地元の人達と一緒に、出かけてきました。エコーラインが通じていれば、刈田峠から稜線沿いに行けるのですが、それができず、すみかわスキー場の観光道路添いにある聖山平から股窪〜ろうづめ平〜屏風岳を経由してのルートです。

 スキー場から全部歩くと、距離約6km、累積標高+790m、同-250mの往復となり、1040mの標高差を登り、下る結構たいへんなコースです。

 前日、ナイトハイクに参加して、仮眠2時間のため、体が動かずつらいコンディションになりました。

 すみかわスノーパークの観光道路は、聖山平までは行けるようになっていて、この分標高差200mは歩かずにすみました。井戸沢入口の標識からスタート。井戸沢、澄川と渡渉するために下りから始まります。井戸沢は水量は少なかったのですが、澄川は結構な水量です。地形図に描かれているのより上流を渡るように道がつけられています。前の道は渡渉点のすぐ下流に滝があり、事故が何度もおこったので付け替えられたとのことでした。

 2本の沢を渡り、股窪を過ぎ、ろうづめ平に行く道は、標高が高いこともあり、下の方では咲き終わってしまった花がたくさん咲いていました。

 途中、蔵王山岳会の山小屋を過ぎ、ろうづめ平に至り、屏風岳に登る急登を進みます。階段の途中で、山道に残雪が出てきました。標高1620m。時間は12時。今日はここで撤退です。このことが、あとで、「ラッキー!」という事態につながります。戻る途中、一瞬雲が切れ景色が見えますが、すぐ雲の中に。

 ろうづめ平まで下り昼食。先行した若者2名が下りてきました。彼らは屏風まで行ったとのこと。昼食を終えることには、雲行きは怪しくなり、急いで下山します。ゴロゴロと雷の音も聞こえてきました。増水すると、渡渉できなくなることが心配でしたが、何とかもって、無事渡渉完了。2時10分に登山口到着。車に乗りこみました。

 その直後、雷が鳴り、大粒の雨が!、雨はますます激しくなり、「バケツをひっくり返したような」という表現がぴったり。ワイパーを最速にしても、前が見えにくい大雨が続きます。もし、あと10分遅く、この雨の中を歩いていたら・・・、この大雨のあと渡渉していたらと考えると、「ラッキー!」の一言。それくらいの雨でしたが、麓に下りると、さほど降ったようには見えません。山中狭い範囲での現象だったようですが、それにしても近年経験したこともないくらい激しい雨でした。




蕃山を歩く         2015年6月9日



 仙台の西部に、蕃山(ばんざん)という山があるのは、昨年、不法開発が行われたと新聞報道されたのを知っていましたが、このたび、行く機会がありましたので歩いてきました。

 東北自動車道の仙台宮城インターのすぐ西側、仙山線の南側に広がりる丘陵地帯です。最高点は、標高372.9mですから、それなりに登りごたえのある山です。

 スタートは、東側の大梅寺。伊達政宗にゆかりのある寺だそうで、雨模様の天気の中で、しっとりと、歴史の重みを感じさせてくれました。

 ここから、急な階段を登りスタート。緩やかに尾根を登り、開山堂のある蕃山頂上へは1時間。そこから、最高地点の西蕃山に尾根伝いに歩きます。西蕃山は、「ならえばんざん」と呼ばれています。家に帰って調べたところ、「ならい」とは、三陸から熊野灘に至る太平洋沿岸で冬に吹く強い風のことだそうで、「い」と「え」が訛っていますが、この地では冬の西風のことを言ったようです。

 三等三角点や無線の中継タワーなどがある372.9mから、北に下りる道を取り、栗生団地の中を通り、陸前落合駅から仙台駅に戻りました。

 大昔の陸前落合駅の面影は全くなく、ビックリした一日でした。




遠刈田の大道芸フェスティバル     2015年6月6〜7日



 6月6日〜7日、遠刈田温泉で、恒例の「大道芸フェスティバル」が行われました。昨年は、あいにくの雨で、盛り上がりも今ひとつだったのですが、今年は、絶好の天気で、盛り上がりました。

 都合で、6日夜の部しか見られなかったのですが、芸人さんたちの熱演に、会場も沸いていました。




蔵王チーズの薔薇園               2015年6月6日



 6月になると、近くの蔵王チーズの工場にある薔薇園のバラが花盛りになります。去年は少し遅く行ったので、半分以上は盛りを過ぎていましたが、今年は早めに行ってみました。

 午前中降ったり曇ったりの天気も、午後から回復。青空も見えてきました。おかげで、みずみずしいバラをたくさん見ることができました。




エコーラインはどうなっているか       2015年6月1日



 火口周辺の規制が行われている蔵王連峰ですが、今日、エコーラインの終点、賽ノ磧に行ってきました。道路はゲートが閉じられ、日本語と英語の看板がつけられ、カモシカ温泉に行く歩道もがっちりとフェンスが作られています。何台か車が来ていました。

 せっかく来たので、少し下がって、澄川スキー場の周辺を散策してきました。観光道路に沿って行くと、春真っ盛り。オオカメノキの白い花やムラサキヤシオツツジの赤い花、ミネザクラの白い花、そして、残雪の近くでは、ショウジョウバカマのピンクの花などが咲いていました。聖山平から後烏帽子に行く分岐点からの登山道も明瞭です。

 鳥も鳴いていました。写真で捕らえたのは、一つは、雌のホオジロのようですが、もう一つの木のてっぺんに止まっていたのは何者でしょうか?どうも、オオルリのようです。

 標高が高いだけに、春の季節の名残が感じられました。







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