24日から、中央アルプスの越百山(2613.4m)に登ってきました。 コスモ、なんだかエキゾチックな名前です。これまで何度か計画したのですが、諸事情で中止。今回、チャレンジです。 木曽側の大桑村から入り、伊奈川ダムまで車。ここから登り、越百小屋泊。翌日、越百山、千崖嶺、南駒ヶ岳、空木岳と縦走し、木曽殿山荘に泊まり、伊奈川ダムに戻る、という計画でした。 前日24日に大桑村の、フォレスパ木曽あてら荘泊。温泉です。 25日朝5時、ダムサイトへの道を行き、6時10分に駐車場スタート。天気は雨。そこから、下のコル、上のコル、遠見尾根、展望台、上の水場に着きます。水場は水量豊富で、冷たい水が疲れを癒してくれました。縦走に備え、水を担ぎ上げます。越百小屋に12時20分。約6時間の登りでした。本日はここまで。天気は雨が時々降り、よくありません。 小屋は、我々3人貸し切りでした。夕食は、天ぷらとおでん。寝具は快適なシュラフです。夜半に、強く雨が降っていました。 翌日、4時半に起床・朝食。小屋はガスの中。稜線は強風のようです。縦走は中止し、山頂を往復することに。 5時30分出発。雨はなんとか降らずにいてくれ、6時30分、山頂まで1時間で到着。しかし、稜線は強風が吹き、視界も数m。とても縦走できる状態ではありません。5分もいないで、風を避けて下山。 道には、カニコウモリやトモエシオガマの白い花、トウヤクリンドウやトリカブトが咲いていました。 小屋まで戻り、7時30分下山開始。 標高差1300mを4時間あまりで降り、11:45伊奈川ダム上の駐車場に戻り、登山終了。長年の課題であったコスモに登りました。遠い道のりでした。 なお、登山口に大桑村の「通行止めのお知らせ」が貼られていました。先の台風で崩落が起こったようです。小屋の主人の話だと、「通過できる程度の修復はしてある」そうです。 蔵王に、山岳自動車道路エコーラインができたのは、1961(昭和37)年11月のことです。それまで刈田岳まで歩いて登っていました。特に、「御山詣り」という大人になる儀式として、盛大に行われていたと聞きます。 その当時の歩道が廃れてから、50年近くが過ぎた今、この蔵王古道を復元しようとしている人達がいます。この企てのお手伝いということで、廃れた古道の整備などを行ってきましたが、この日、9月7日の御山詣りのための実地踏査で、遠刈田温泉から刈田岳まで歩いてきました。 5時に遠刈田の刈田嶺神社里宮を出発。古道(ごく一部は自動車道)を歩き、みやぎ蔵王高原ホテルで昼食。さらに歩き、刈田岳にある刈田嶺神社奥宮まで、16.4kmを7時間かけて歩き通しました。 途中、忘れ去られたような石碑があったり、アサギマダラの乱舞を見たり、コマクサを見たりと、なかなか楽しい山行でした。 本番は、9月7日(日)に行われます。 昨日始まった「仮装盆踊り」の2日目。昨日とは違った21チームが出て、行われました。天気は曇りで、あまりよくありませんでしたが、夕方、花火が鳴り、7時半から開始です。 西遊記やテルマエロマーエ、真田丸などのテーマでの仮装や、美しく着飾った女性たち、 町のゆるキャラざおうさまに扮した一団、夏の風物詩かき氷をテーマの一団など、様々な仮装の団体が踊っていました。 表彰は昨日と同じで、いろいろな特別賞のほかに、20等賞から特等賞まで、もれなく賞金が渡され、終了。一時小雨交じりではありましたが、無事終了しました。 遠刈田温泉では、旧盆のこの時期に、「仮装盆踊り」が行われています。この日で102回とか言っていました。 夕方、花火が鳴り、7時半から開始です。今日は18チームの踊り子がエントリー。 思い思いの衣装で、車両通行止めの道路でお囃子にあわせて、踊っています。 途中、休憩を1回挟み、9時半まで踊り、その後表彰。特別賞がいくつか渡された後、18位から1位までもれなく賞が渡されていました。 蔵王町のキャラクター、「ざおうさま」も来ていました。 釜石から三陸鉄道南リアス線。盛まで行きます。\1080。時刻表には、4月5日南リアス線、4月6日北リアス線が「全線運行再開!」と書かれています 釜石を出て、途中唐丹(とうに)駅を通ります。この駅の周辺の線路は、津波の直撃を受け、この駅にもがれきが押し寄せたようです。また、新しい車両には、「クェート国からのご支援に感謝します。」とアラビア語・英語・日本語で書かれています。 恋し浜駅は、観光スポットになっており、写真撮影停車がありました。待合室の中は、ホタテの殻に書かれた、御願いが無数にぶら下げられています。 終点の盛につきました。ここにも三鉄の小さな駅があります。また、外には「三陸鉄道ここに始まる」の碑が建っています。この大船渡も津波の被害を受けた町で、多くの仮設住宅があります。 ここからは、JRの大船渡線ですが、現在線路はなく、BTRと呼ばれる、バス輸送になっています。バスから大船渡の町を見ると、至る所盛り土の作業現場です。たまたま、大漁旗を押し立てて帰港する漁船を見かけました。(河北新報の報道によると、実は、これは、進水したばかりの新造船のサンマ漁船だそうです。) 途中、陸前高田を通ります。ここの市役所は、プレハブの仮設の庁舎です。 また、バスは、「奇跡の一本松」の近くを通ります。バスからちらりと見えた奇跡の一本松です。周囲は、やはり盛り土の作業現場でした。 バスは、気仙沼まで行き、ここから気仙沼線で一関、さらに東北本線で小牛田、仙台と鉄道の旅になります。気仙沼からさらに沿岸を通る気仙沼線BTRに乗りたかったのですが、タイヤがうまく接続していません。 仙台で、東北三大祭りの七夕を見ました。豪華な七夕飾りの連続ですが、平和七夕飾りもありました。この日は雨のため、アーケードのない所では、ビニールをかぶせていました。 この後、白石に行き、車で蔵王に戻り、3泊4日の東北夏祭りを巡る旅は終わりました。 上北町を後にして、青い森鉄道で八戸へ。ここの三社祭も有名な祭で、次はここに来たいと思います。 八戸線で、久慈まで行きます。白石からの切符もここまで。 久慈駅から三陸鉄道北リアス線。宮古まで1850円です。この日は、お座敷列車が運行されていましたが、夏休みのことで、人気があり、指定券は買えません。それどころか、普通車も一杯で、ツアー客もだいぶ混じっていました。もちろん、ローカル線ですから、地元の乗客もいましたが・・・。発車前に、なまはげのサービス。 ちょうど昼時になるので、ウニ丼を予約しておいたのですが、引換券をもらうと、車内で配達してくれます。登場したのは、アマちゃんの姿の女の子。笑顔とともにウニ丼を渡してくれます。観光客の撮る写真のモデルになっていました。 実は、この三鉄北リアス線、震災前の2009年1月に乗ったのです。その時にもウニ弁当を食べたのですが、その時のことを思い出しました。あのときのは、四角だった・・・。 その後、2011年3月11日の大震災と津波で、壊滅的な被害を受けます。まさか、こんなに早く復旧するとは・・・、と感無量です。車窓は、混雑と、あいにくの天気で、余りいい景色は見られませんでしたが。 終点の宮古に着くと、ここからは、かつては山田線が釜石までつながっていたのですが、今はありません。弱小な基盤しか持たない三鉄が復旧したにもかかわらず、巨大企業であるJR東日本は、・・・・と、情けないような、腹立たしいような思いです。公共交通と金儲けを秤にかける姿にです。 何でも、今、この区間を三鉄に引き継ぐための交渉を周辺自治体としているそうですが、引き継いでもその後の経済的な問題などが山積しているようです。 宮古で、市場を覘いているうちに、バスの発車時刻になりました。途中まで岩手県北バス、そこから岩手県交通のバスとなっているので、直通運転もありません。宮古からは、高校生や買い物帰りの地元の人でバスは満員になりました。途中で三々五々降りていきます。これらの人達も、本来、山田線の乗客です。 井上ひさしの小説で有名な吉里吉里を通り、山田を通りバスは南下します。沿線には、仮設住宅や、まだ撤去していない津波被害を受けた建物もあります。山田の中心部は、盛土のための工事で、多くのトラック、重機が仕事をしています。2年半も経っているのに・・・・。 途中、道の駅やまだでバスを乗り継ぎ、釜石に行きます。 釜石は、製鉄所とラグビーの町。JRの駅と並んで、かわいい三鉄の駅もあります。明日は、ここから南リアス線に乗り、さらに仙台まで行き、七夕見物です。 朝、能代を出て、青森に行くのに、五能線のリゾートしらかみを予約していました。このルートは、昨年2月に通ったのですが、その時は、風雪により、途中でリゾートしらかみの運行が打ち切られ、代行バスで回ったのです。今度こそ・・・・、と思っていたら、能代駅で、昨夜からの大雨で、五能線は運休とのこと。せっかく指定席を取っていたのに・・・。よほど相性が悪いのでしょうか・・・。 仕方なしに、東能代に戻り、大館行きに乗り、大館でも待たされて、弘前へ。そこで、弘前のねぷたは、昨日の事故のため、今日明日の2日間中止になったと聞きました。ここでも待たされ、青森行きに乗り、午後にようやく着きました。 まず駅のそばにある、ねぶたの家ワ・ラッセを見物。中に保存されている数台のねぶたを見て回りました。 港の周りを歩くと、祭の準備をしている人々の向こうに、あすかUのすがたが・・・。昨夜は秋田に停泊していたのが、今日はこちらに来ています。こういう客船(=動くホテル)を使った祭見物もいいな・・・・と思いました。 港近くでは、出陣前のねぶたがねぶた小屋で透明ビニールをかけられていました。天気がよくなさそうなので、仕方がないか・・・。 町を歩き、夕食を済ませる頃には薄暗くなり、「出陣」です。配置についた後、暗くなると運行開始。巨大な提灯であるねぶたの前を、太鼓、囃子方、跳人(ハネト)が行きます。太鼓、笛、鉦でのお囃子にあわせ数十人の曳き手により、大きなねぶたが、前進し、回転し、進んでいきます。跳人は、色鮮やかな衣装をまとい、かけ声とともに、跳ねながら踊ります。それが、次々に現れ、祭は盛り上がります。 この日は、上北町に宿を取ってあり、8時過ぎの電車で青森を後にしました。青い森鉄道上北町駅前にある温泉です。 東北地方の夏祭りの季節になりました。今年は、夏祭りを追っての旅行をしました。 まずは、秋田の竿灯。仙台から秋田までは、2時間と、とても近くなりました。昔は、6時間ほどかけていったような記憶があります。 さて、秋田駅に着くと、お祭り一色。昼間は、「竿灯妙技会」という、竿灯の「差し手」の腕を競う会があります。この日は、午前中、雨が降ったので、屋外の広場ではなく、市立体育館で行われていました。 重さ50kgもある、提灯の載った12mの竹竿を、手や肩、額、腰で支える技を競うもので、規定競技と自由競技で団体戦や個人戦が行われていました。また囃子方の競技も行われています。この日は、予選の最終日で、翌日決勝とのこと。 さて、日が暮れると、いよいよ本番。トラックの荷台を使った山車を先頭に、差し手や囃手、そして提灯の入場。それから演技開始。夜空に、提灯が映えます。時折風がある中で、竿はしなり、差し手の技を競っています。太鼓と笛のお囃子、ドッコイショのかけ声の中で祭気分は最高潮。 8時に残念ですが、駅に向かい、その日は、能代で宿泊。翌日の青森ねぶたに備えます。 遠刈田から一番近くに見える山、前烏帽子岳と後烏帽子岳。 今日は、夏山ゴンドラを利用して、えぼしスキー場から、後烏帽子岳を訪れました。 ゴンドラの始発は9時なのでゆっくりです。片道700円。ゴンドラ途中の左側に千年杉が見えますが、周りの木々より一等頭を抜いて、高い木が見られます。これは、歩いて行っても見えない景色。 石子スキー場から登りますが、ガスがかかってきました。30分強のゲレンデの急登。そこから樹林帯を登ります。道はかなりよく手入れされています。ただ、展望が全くないのと、黄色のニガナがところどころあるほかは花もほとんど咲いていない、結構つらい道です。 山頂直下で、前烏帽子に行く縦走路を分けます。前烏帽子方面へは、少し歩くと、草が生い茂り、藪状態。 山頂に着くと、突然展望が開けます。昨日歩いた、南蔵王縦走路が、刈田岳から屏風岳、不忘山まで、パノラマのように展開します。幸い、ここはガスに覆われていませんでした。 涼しい風も吹き、これまでの苦労は吹っ飛びます。山頂には、トンボがたくさんいます。 しばし山頂で景色を楽しみます。東の方には、入道雲がモクモクと立ち上がっています。この数日、激しい雷鳴とともに夕立が降っているので、今日も、早々に登山活動を切り上げるべく、山頂を後にします。前烏帽子への縦走路を取ろうとしましたが、余りにも藪がひどいので、夏のこの時期には、敬遠です。 スキー場に戻り、千年杉コースを歩いて、2時にえぼしスキー場に戻ってきました。 刈田岳から不忘山までの縦走路は、南蔵王縦走路と呼ばれています。最後は、不忘山から白石スキー場か硯石に降ります。これを歩くには、縦走してしまうのが一番ですが、出発点とゴールが違うので、サポートがないとできません。 そこで、今日は、刈田峠駐車場に車を置き、ここから、屏風岳を通り、不忘山までを往復してきました。 この刈田峠駐車場は、混むので、朝早く行くことにしました。このところ、連日午後になると、落雷・夕立があるので、早めに歩いてしまおうという意図もあります。 朝4時半に起き、5時に出発。5時半は、刈田峠駐車場を出発しました。さすがにこの時間は駐車場は空いています。 歩き始めは、西から来た雲に覆われ、雲の中ですが、途中から雲が切れ、時折、宮城側には朝日に輝く太平洋も見えてきました。 芝草平に来ると、すっかり晴れてきました。今は、キンコウカの黄色い花と、ワタスゲの白い花が美しく咲いています。 北屏風岳に登ると、途中、咲き遅れのシャクナゲなども見えます。北屏風岳の一等三角点からは、目の前に馬ノ神山と水引入道、そして、これから向かう南屏風岳と不忘山が見えています。 南屏風岳までは、ハイマツの気持ちのよい稜線歩き。これを過ぎ、不忘山へのやせた、ざらざらの歩きにくい尾根を下っていくと、高山植物が次々に姿を見せます。最低部を過ぎ、不忘山の登りは、花がいっそう咲いています。 不忘山に登ると、山頂は、石がごろごろ。遠くが見えています。ただ、ハエが五月蠅いのが残念。本当は、ここから下ってしまう方が早いのですが、車を置いてきたので、引き返します。この頃から、登山者とすれ違い始めます。 ルートは来た道を戻るのですが、途中、宮城県最高地点1825m地点を通ります。ここはなんと言うことのない道の途中。標識もありません。GPSの高度を見ていると、三角点を過ぎても、少しずつ増えていき、ここを過ぎると減っていきます。何か書けばいいのに、とも思うのですが、近くに1等三角点があるので、いいとしたものでしょうか? 芝草平を過ぎてから、アサギマダラとおぼしき蝶の写真を撮りました。 登山口に戻ったのは12時15分。6時間45分ほどかかりました。それから下山し、途中で、そばを食べて帰宅。 3時過ぎに、恐ろしい雷鳴とともに、大粒の雨がしばらく続いていました。もし、山中でこれに遭遇したら・・・と思うと、恐ろしい限りです。今日のルートは、稜線がほとんどでしたので・・・。夏はやっぱり、早立ち早着きです。 このページのトップへ 前月の記事へ
(C)Akihiko URAKAWA
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