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秋田青森列車の旅 2018年8月28日~30日8月も末になり、山に行こうにも天気がいまいち、ということで、2泊3日の列車に旅に出ました。目的地は、秋田県・青森県。この両県、宮城からはそんなに遠くないのですが、なかなか足を延ばせず、「空白地帯」が残っています。 ルートは、仙台発、仙山線で羽前千歳、奥羽線で新庄を通りかまくらで有名な横手(泊)大曲まで出て、田沢湖線で角館、秋田内陸線で鷹巣、奥羽線で東能代、五能線でウェスパ椿山(泊)五能線で五所川原を通り川部、奥羽線で新青森、東北新幹線で仙台、という約900㎞の一筆書き路線の列車の旅。 まずは第1日目、仙台駅発の仙山線です。この日は、大雨のため仙山線に遅れが出ています。暗雲のスタート。面白山に着くことには、大幅な遅れ。奥羽線の羽前千歳で接続できず、やむなく山形に行き、新幹線で新庄に向かいます。 新庄は、この前の土日に「新庄まつり」というお祭りがあり、駅に山車が飾っていました。盛大なお祭りのようで、町を歩くと、その名残が…。奥羽線で北に向かいます。雄勝峠を越えると秋田県、院内・湯沢などを通り、横手着。 市役所の脇にある「かまくら館」には、零下10度のかまくら体験。どんぶくがつるされています。この町では、かまくらとともに冬にぼんでんという祭りもあり、冬に訪れるのも面白そうです。後三年の役の舞台でもあるとのこと。また、金足農業高校の野球部の活躍をたたえる掲示物も目につきます。さすが秋田です。 もう一つ、目についたのが信号機。雪国の信号機が縦長なのは知っていましたが、ここのは傾いて設置されています。LEDになって発熱しないので、雪対策だと思われます。こうしたところにも雪国の片鱗がうかがわれます。 翌日は、横手駅スタート。横手の次の駅が、歴史が駅名になった「後三年」。大曲で田沢湖線に乗り換えます。この時間、ローカル線はなく、たった10分新幹線「こまち」に乗り、角館へ。ここで1時間ほど時間があるので、だいぶ前に来たことのある武家屋敷を見物に。少し忙しく、2時間くらいほしいところ。ここは、春の桜の頃がいいようで、町中桜の木があります。イタヤカエデのキツネの箸置きを購入。 始発の秋田内陸線急行「もりよし2号」で、鷹巣まで2時間ほどの列車の旅。紫色の窓の広い展望車両です。沿線ガイドがいろいろなことを教えてくれます。ちょうどこの時期、田んぼアートがいくつも見られます。車窓には、稔り始めた黄緑色の稲と白いそばの畑。 昼食は、比内鶏の鳥飯弁当。このあたりの名物です。阿仁マタギ駅や笑内(おかしない)駅を通り過ぎ、阿仁合で乗り換えです。今度の電車は白い車両。中は秋田犬一色。シートの布地まで秋田犬。 終着駅、鷹巣は、大太鼓で有名なそうですが、足を延ばすには時間が中途半端で、駅の周りの散策のみ。特急つがるで東能代に向かいます。25分の特急の旅。 東能代から、リゾートしらかみでウェスパ椿山へ。今日の列車は、くまげら編成でした。日本海を見ながらしばしの旅。白神岳には雲がかかっていました。この山に登ったのは、18年も前のこと。当時の陸奥黒崎(今は白神岳登山口)の駅から歩いて、山頂小屋泊、翌日十二湖に降りています。 ウェスパ椿山は、洋風の建物。案内されたのは、コテージ。ベッドが四つもある二階建ての建物でした。展望風呂やレストランまで歩いて五分ほど。温泉は塩水で、見晴らしのいいところでした。 夕焼けも少し見えて、天気はまあまあ。夕食もいろいろついて、一人泊平日割引二食付きで12,000円は悪くありませんでした。 不老不死温泉は、18年前に泊まったところ。送迎バスがここから出ています。 3日目は朝8:59の電車です。これを逃すと11時までありません。支度をして、駅まで行くと、電車は大幅な遅延。大雨で、リゾートしらかみは運休だそうです。1時間ほど遅れて電車が来て、出発。途中、日本海を見ながら進みます。 鯵ヶ沢、五所川原を経て川部に着くと40分遅れ。予定の列車に接続できず、次の列車で新青森へ。はやぶさの指定券は再発行してもらい1:22発。弁当を買い、新青森を出ました。 仙台まで1時間40分しかかかりません。知ってはいたものの、その速さを実感。3時前に仙台駅に着いて、旅は終わりました。山形新幹線、秋田新幹線、東北新幹線の3つの新幹線と特急、リゾートしらかみ、秋田内陸線急行もりよしといろいろ乗った旅でした。 古道を行く第5回御山詣り 2018年8月25日いよいよ御山詣り本番になりました。心配していた台風も通過し、第1回以来4回続けて雨で始まった御山詣りも、初めて晴れからのスタート。3時に起き、3時半に会場で駐車場の案内係、4時からミーティング、4時45分開会式、5時にいよいよ出発しました。 これまで4回、遠刈田から頂上まで歩いてきましたが、今年は、裏方。車に乗り、道路の横断の誘導や、体験コースの開会式、その他の雑用を行いました。 前日の予報で、台風の余波で山の上に強風が吹くということでしたが、残念ながらその通りになって回復しませんでした。車で上がった山頂では、霧で視界が10数メートル。時折強風が吹きつけます。残念ながら、大黒天で打ち切り、ということになり、早まった下山のための手配に追われました。ちょうど最後のグループが大黒天に着くころに、大粒の雨。ギリギリセーフでしたが、なんとも残念な結果でした。 なかなか好天の一日、とはならないものです。来年こそは・・・・。 古代アンデス文明展 2018年8月24日仙台に用があり行ったついでに、市立博物館で開かれている、「古代アンデス文明展」を見てきました。この展覧会は、昨年東京の科学博物館で開かれたものが回ってきたものです。 南米の、ペルーを中心にした地域の古代文明がテーマですが、インカ帝国とその滅亡のことは少し知ってはいるものの、その前のことについては、ほとんど知識がなかったので、なかなか面白い展覧会でした。 この地に、先史時代から次々に展開された文明の遺物が展示されていました。土器、織物、金属加工品など面白いものでした。特に、織物のデザインは古さを感じさせないものでした。 圧巻は、文字を持たなかったこの地域の文明が作り出した、伝達手段。キープと呼ばれる、ひもを結ぶことにより記録したという、不思議なものです。話は聞いたことがありましたが、現物を見たのは初めて。これでどうして意思疎通ができるのか、摩訶不思議です。 登山道整備-不忘山 2018年8月23日ガイド協会の主催の登山道整備に出かけました。 今日は、不忘山の白石スキー場からの登山道。じゃまな木があるということで、小型のチェーンソーを持って上がりました。空は快晴で太陽が照りつけ、風もなく、まったく山仕事には不向きの天気でしたが、何とか目的地まで行き何本かの木を処理してきました。 道を横切るように伸びた木、登山道に突き出した枝、土が流されて出た根っこなどを処理してきました。 夕焼け 2018年8月22日夕方、御山詣りのスタッフ会議が行われる遠刈田地区公民館に行くと、空には夕焼けが…。こんなにきれいな夕焼けは久しぶりのことでした。 蔵王古道試登 2018年8月21日御山詣り本番を週末に控え、古道の試登に行きました。 この4年、遠刈田の刈田峰神社から刈田岳まで歩いてきましたが、今年は、お世話係ということで、本隊とは一緒に歩きません。そこで、一足早い御山詣り、というわけです。 この日は、暑く、風もないという、登山には向かない日で、すっかり疲れましたが、何とか山頂まで歩きました。5時の出発し、2時少し前に到着という、9時間弱の行動でした。途中には、夏から秋に移っていくのを感じさせる花や草に出会いました。 タマゴタケ、リョウブの実、リンドウ、シラタマノキなどです。コマクサも少し残っていました。 大黒天から登った所にあるヨツバヒヨドリの群生地では、アサギマダラも乱舞していました。 風景の方も、澄川源頭の雲湧谷、賽ノ磧、御釜など楽しめました。 この7月に新設された立派な道標も確認しました。 さて、本番の天気は晴れてほしい、ということで、夜は、「お天気祭り」と称する小さな宴会。台風の進路が気がかりですが、晴れてほしいものです。 遠刈田仮装盆踊り 2018年8月15日今年も遠刈田温泉の仮装盆踊りが行われました。今年で106回だそうです。 実行委員会の依頼により、今年もカメラマンを務めました。ひたすら、踊る写真を撮り、記録すること、が任務です。撮った写真は、facebookのページや、来年のポスター作製に使われるようです。 二日間、約1400枚の写真を撮影しました。 蔵王古道整備 2018年8月10日先日の雨で延期になっていた、蔵王古道の整備を行いました。今日の作業は、賽ノ磧の上部、三途の川までのロープ張りと倒木の処理。 賽ノ磧は、その名の通りの広い台地で、一部に低い木が生え、道がわかりにくいところ。これまで、テープで道を示していましたが、ガスにまかれたりすると、道を見失いかねません。そこに約500mのロープと50本の杭で道をつけました。これで道迷いはなくなると思います。 また、わかりにくかった入口の看板を、分かりやすいように付けました。 もう一つは、倒木。直径15㎝くらいの木が道をふさいでいたのを取り除きました。 これで、準備は完了。後は、25日の第5回御山詣りの当日の好天を願うばかりです。 アマチュア無線局 2018年8月3日今は携帯電話の普及が進み、山の中でも通話可能地域が増えたので、登山用具としてのアマチュア無線はすっかりマイナーになってしまいましたが、かつては、これしかない、という重要な道具でした。 蔵王町に移り、無線局を開局しましたが、早いもので更新の時期になりました。実際に使う場面を考えると、更新するかどうか迷いましたが、少し手間とお金をかけて更新することにしました。 今は、いちいち紙の書類を使わなくてもネット上で手続きできるようになっています。開局した4年前もそうでしたが、手続きの仕方を忘れ、少し戸惑いながらでしたが、無事終了。一番の壁は、chromはだめでieしか使えない、というのを忘れたことでした。 代金引き換えで無線局免許状が送られてきました。これは初めて使いました。 無線局免許状は5年ごとに書き換えですが、無線従事者免許証の方は、取った時のまま。27年前の写真が張られた書類です。一応これは、国が発行したIDです。 無線機は、3代目になるVX6を使っています。お守り代わりに、山に行くときにザックに入れています。 久々の飯豊山 2018年8月1日7月29日から今日まで、飯豊山に行ってきました。飯豊はこれで5回目(たぶん)だと思いますが、最後に行ったのはいつか、記憶にありません。昔の手帳を調べればわかるのですが…。そのうち、山行一覧のデータにしましょうか。 三郷の山の会の4人です。29日は、郡山で落ち合い、車で山都の川入民宿泊。翌日5時から登山開始。小白布沢林道コースです。今回の山行は、山小屋2泊ですが、食料・炊事用具・寝具などの重荷です。なかなかピッチが上がらず、それでも3時間で長坂コースとの合流地、横峰へ。そこから、地蔵山へ行く途中の冷たい湧水に癒され、周りの花に誘われて、重い荷物で進みます。 剣が峰への岩峰は、途中2か所鎖場がありますが、マークもなく、ルートファイディングしながらの岩稜歩き。荷物が重く大きいので、苦労します。ようやく三国小屋に到着しました。ここで2泊することにして、本日の行程終了。三国小屋は、360度の展望の素晴らしい位置にあります。飯豊本山小屋も遠くに見えています。大日岳方面の雪渓もたくさん。米沢盆地の向こうに、蔵王連峰、その左に朝日連峰が見えています。また、会津盆地の左には磐梯山、右には奥会津の山々が見えています。 ただ、今年は小屋下にある水場が枯れていて、水を購入しました。小屋はこじんまりとした、清潔な建物で、水洗トイレがあります。1泊2000円。食べ物や飲み物も売っています。ビールは700円でした。 夕日は大日岳の方に沈みます。夕焼けが見え、明日の天気もよさそうです。夜外に出ると、天気は良いのですが、月が煌々と照り、星が少ししか見えません。大接近の火星は見えましたが。 翌日朝は4時起き。4時半過ぎに、蔵王連峰から日が昇ってきます。5時出発。種蒔山を経て、切合小屋に向かいます。この稜線も、結構大変な道で、緊張します。切合小屋前には、細いながらも、水が出ていました。ここで大休止。これから、飯豊本山に向かいます。雪渓の脇を通るときに吹く風の涼しさ、いろいろな花が咲いています。蔵王ではすっかり終わっていたチングルマの花もありました。途中、草履塚で蔵王での山仲間と遭遇し、びっくり。彼は山形側から来ているそうです。 100m下って姥権現。300m登り返し。途中に御秘所という岩稜があります。飯豊神社(本山小屋)に到着。この山の固有種、イイデリンドウが咲いていました。そこから15分で、いよいよ飯豊本山山頂。1等三角点の標石が埋まっています。天気はまあまあ。近くは見えています。昼食後下山開始。切合小屋で水をたっぷり補給し、三国小屋に戻りました。 夜は、月が出る前に、星を見ました、会津盆地・米沢の町の灯りの上に、星空が広がっています。天の川の周りに夏の大三角。そして、金星、木星、火星と明るい惑星が見えています。いい星空でした。 下山する日も、日の出が見えました。朝食の後、支度をして下山開始。はじめに、剣が峰の岩稜を下りていきます。荷物が大きいので、気を使います。約1時間ほどかけて岩稜帯を脱出。その後地蔵山を過ぎ、途中の水場で生き返り、さらに下山を続けます。長坂にかかり、標高差800mを下っていきます。途中、喜多方の消防救急隊の引率で中学生が30人ほど登ってきました。毎年募集して地元の中学生を山頂まで連れて行っているそうです。 10時少し前に登山口。少し歩くとキャンプ場。ここから空身で、15分ほど歩いて川入に車を取りに行き、キャンプ場に戻りました。アブだらけのところを早々に逃げ出し、途中の「いいでのゆ」で3日分の汗を流し昼食。郡山駅で3人と別れ、蔵王に4時前に戻ってきました。 とにかく、疲れた、しかし充実した山行でした。 花は、出てくる順に、イワイチョウ、ミヤマクルマバナ、ヨツバヒヨドリ、ノリウツギ、チングルマ、マルバコゴメグサ、ハクサンシャジン、イワオトギリ、ヒメウスユキソウ、イイデリンドウ、マツムシソウとミヤマシシウドだと思います。 このページのトップへ 前月の記事へ
(C)Akihiko URAKAWA
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