ew 不忘雑記帳

花を探して         2022年8月30日


 今日はかよう会に皆さんと、この時期の花を見に行きました。

 まずは、レンゲショウマ。キンポウゲ科のレンゲショウマ属、一属一種の花だそうです。花が蓮に、葉がサラシナショウマに似ているのでこの名がついたとのこと。いくつかの県ではレッドリストに挙げられているようです。薄暗い森の中にたたずむ白い花は幻想的です。ミズヒキもたくさんありますがキンミズヒキが鮮やかです。

 ついでに、猛毒のカエンダケもありました。キノコといえばタマシロオニタケもありました。

 時折雨が降る中を歩きました。野営場のせせらぎコースには、丸木橋がいくつもありますが、濡れて滑るのでこういう日は使えません。せめて、上の面に板でも打ってくれれば歩けるのですが。

 ハグマの仲間が花をつけています。カニコウモリも。ヤナギランもありました。

 今日の一番の収穫は、サギソウ。こちらで初めて見ました。この時期にこういう風に咲くのですね。

 花だけでなく、実もつく季節。ウワミズザクラの赤い実は印象的でした。

 最後にナンバンギセルを見て、帰りました。



アサギマダラ再び     2022年8月29日


 夏の大行事、御山詣りが終わってほっと一息、今日は素晴らしい好天になりました。

 アサギマダラの今年の見納めになるかと、大黒天まで登り、アサギマダラを見に行きました。先週に比べ、数はとても減っていますが、まだ飛んでいました。

 それとともに、秋の訪れを感じさせるものがいろいろ。まず空の雲。夏ではなく秋を感じる雲です。済んだ空気で遠くの山が見えます。そして花。オオバスノキは紅葉し始め、オヤマリンドウの花が咲き、ミヤマアキノキリンソウも開花しています。

 8月もあと2日です。夏よさらば!



第9回古道を行く御山詣り     2022年8月27日


 昨年は中止になった「古道を行く御山詣り」が行われました。

 遠刈田温泉の刈田嶺神社里宮を出発し、刈田岳山頂の奥宮までの標高差1450m約15㎞の御山詣りコースの参加者54名スタッフ26名、また澄川スノーパークから刈田岳山頂までの古道体験コース参加者31名スタッフ8名が、山頂めざして登りました。

 数日前まで天気予報は雨、ということでしたが、何とか雨具を着る必要もなく、一時は青空も顔を出しての一日となりました。

 大した事故もなく、山頂では御釜も見え隠れし、登頂のお札を受け取ることができ、いい一日となりました。



アサギマダラ乱舞       2022年8月23日


 かよう会の皆さんとアサギマダラを見に行きました。

 スタートは賽ノ磧駐車場。蔵王古道を登っていきます。湿地には、キンコウカはおしまいで、イワショウブが咲き始めていました。

 道端には夏の終わりを告げる花。ヤマハハコ、種になったノリウツギ、モウセンゴケも紅葉。ミヤマアキノキリンソウ、ミヤマオダギリ、シラタマノキは実をつけています。リンドウも咲き始めていました。

 大黒天のお目当ての場所につくと、ヨツバヒヨドリは満開、アサギマダラの乱舞です。しばし癒されてきました。クジャクチョウも及蜜。少し上のニセ刈田ではコマクサの花が残っていました。

 いよいよ夏の終わり、秋の始まりの様子でした。



礼文島への旅5  帰宅  2022年8月13日


 午前中に北大の総合博物館を訪ねます。

 宿を出て札幌駅を北に上り、北海道大学正門へ。札幌駅から数分、明治時代に設置されてより、この一等地を北大はキープしてきました。

 大学は、広々としていて公園のようです。博物館の開館時間は10時。時間があるのでポプラ並木まで行ってきました。このポプラも台風でなぎ倒され、再生するのに大変だったようです。

 開館時刻になったので、博物館に戻りました。この建物は、理学部3号館という、由緒ある建物だそうです。これを取り壊さず、再利用する余裕がある大学という組織にほっとします。東京などにあれば、高層の建物に建て替えてしまっているでしょう。

 お目当ては3階の岩石鉱物展示室。北大の歴史的な研究遺産の展示で、いろいろなものを見させてもらいました。

 企画展示でやっている「感じる数学」は、ガリレオからポアンカレに至る数学をモノで見せる企画で、大学博物館ならではの企画でした。サイクロイドの落下実験や等積変形、二項分布実験装置など面白いものでした。

 ちなみにこの博物館の入り口にあるのは、アポイ岳にあるカンラン岩。いかに貴重な岩石かわかります。正門近くにある北大予科の記念碑もそうです。

 見学を終えて、少し早い昼食。北海道ラーメンなどといういろいろな海鮮のてんこ盛りラーメンが昼食です。

 今回の旅は、食に関して言えば旅行らしいリッチなものにあまりありつけていませんでしたから、プチ贅沢です。

 札幌駅から新千歳空港行きの列車に乗り、空港での手続きを終え搭乗。東北地方北部に前線があるということでしたが、雲の壁が見えました。

 予定通りの時間に仙台空港に到着。無時帰宅しました。それにしても、北海道の離島、礼文までは遠かった。今回行けて幸せでした。



礼文島への旅4 島を去り札幌へ  2022年8月11日


 礼文島での2泊の後、帰ります。島からフェリーで2時間、稚内からバスで6時間ですから、今日中に飛行機には乗れません。札幌泊にしました。

 8時50分発の一番船に乗ります。お盆に入ったせいか、結構たくさんお客が乗っています。

 出航に際し、懐かしい光景を目にしました。テープです。昔は船が出るときふつうに見られた景色でしたが、今となっては珍しい。まだ残っていたのですね。ユースホステルのグループは旗を振ってのお見送りです。こういう習慣もいいものです。

 朝は雲の中にあった利尻島ですが、少しずつ見えてきました。利尻山は、本当に尖った山です。礼文島も遠くになり、稚内が大きく見えてきました。

 入港後バスまで少し時間があるので早めの昼食。初めてラーメンを食べました。稚内のホタテラーメンは塩味。

 ここから札幌まで6時間のバスの旅です。行きで様子が分かったせいか、案外近く感じました。休憩は2回。そのうち1回が、「日本最北のサービスエリア」です。高速道路にあるので、ここまで来ると札幌は近くです。

 定刻に札幌に着きました。バスターミナルはテレビ塔の近くです。ここと札幌駅の間に宿をとりました。「どうみん割」プランとかで、5000円の宿泊費補助と2000円の買い物券を頂きました。

 さすが札幌は北海道の中では断トツのビッグシティです。道路も格子状に整備され、150年前になるのでしょうか、計画的に作られた都市、という実感がわきます。



礼文島への旅3  礼文島・北部スコトン岬へ  2022年8月11日


 今日は島の北部スコトン岬へ。バスの本数が少ないので、6:33宿のすぐそばから出るバスに乗ります。朝食は間に合わないので、たのんで、お弁当にしてもらいました。

 約1時間でスコトン岬へ。ここは、宗谷岬に比べ少しだけ南にあるので「北端の地」と名乗れず「最北限の地」と書かれています。沖にある島がトド島。

 昨日の天気と打って変わって、台風の影響か、南からの強風が吹いていました。花は次々に現れます。しばらく歩いたトド島展望台で、風が少し当たらないので朝食。また進みます。いよいよ風が強くなったのでゴロタ岬はやめて江戸屋バス停へ。そこから浜中に出てレブンアツモリソウ自生地へ向かいました。

 花の看板が出ていて、いくつか花の名前をゲット。青いエゾエンゴサク、黄色のエゾカンゾウ、白いネムロシオガマ、ピンクのエゾカワラナデシコチ、チシマアザミ、ツリガネニンジン、トウゲブキ、たくさん見るのはキタノコギリソウ、ハマエンドウ、そして黄色のハチジョウナなどです。

 今日初めてなのは、ピンクの大きな花のハマナスでした。ヤナギランもシモツケもありました。そのほか、名前がわからない花がたくさんあります。標高が300mもないところに高山植物が咲いている、この島の不思議です。

 レブンアツモリソウ自生地は、大きな駐車場の隣でしたが「今年度の一般開放は終了しました」とありました。6月くらいにはみられるようですが、山の中を歩かなくても、道路のそばに、木道が敷かれていました。

 この辺りは、緩やかな地形になっていて、ちょうどスコットランドで見たような氷河に削られた地形なのかもしれません。

 バスで香深に戻りましたが、途中高山植物園の入り口を通りました。ここは普通のバス路線から外れていますから、バスではなかなか行きにくいところですが、興味がありました。

 香深では、礼文町の郷土資料館に入りました。¥310。入ってすぐに、昨日見た桃岩の大きなパネルがあり、円状節理と柱状節理がくっきり写っていました。また、遺跡の発掘と出土品の展示が多く、この時代には、豊かな文化が栄えていたことがわかります。面白いのは、オホーツク文化時代の牙製女性像で、腰の部分に動物の浮彫がされています。遊び心でしょうか?

 その後、昼食をとり宿に戻りました。



礼文島への旅2  礼文島へ・桃岩展望台トレック  2022年8月10日


 日に3便ある礼文へのフェリー。なんとなく2便にすることにして、朝ゆっくり宿を出ます。フェリーターミナルまではタクシーで1000円ちょっと。女性のドライバーでした。ターミナルに着くと時間があまり近隣を散歩。やがて時間になり10:30出航。出航は久しぶりのことでした。

 北の方にうっすりと写真は写りませんが陸地の気配。サハリンかも。ノシャップ岬を回るころ利尻山がくっきりと見えます。これまで何度かフェリーに乗ったはずですが、こんなにくっきりと晴れたのは初めて。

 利尻島の脇をかすめ礼文島の香深港へ。時間どおりでした。上陸後宿泊するホテルを訪ね荷物を預け、港へ戻り大急ぎでカレーの昼食。これから向かう、桃岩展望台コースのトレール登山口へ出発。バスが日に3便しかありません。

 登山口までぐいぐいと坂を上り、おかげで標高100m以上稼がせていただきました。ここから桃岩展望台まで、急な登り。道の両側は花だらけ。初めて見る花も次々に現れます。

 展望台まで来て初めて分かったのだが、桃岩展望台コースというのは、桃岩という火山ドーム(桃のような形をしている)を見る、展望台を歩くコースということなのでした。

 桃岩は、解説によると、比較的新しい表面が球状節理の溶岩ドームであり、内部は柱状節理だとか。展望台から見下ろすことができます。溶岩が固まり桃の形をしているのでこういう名になったとのこと。

 しかしこのコースの植物はすごいです。名前を知らないが、固有種が次々に出てきます。レブンシオガマ、レブンウスユキソウ、ナデシコなどいろいろで、後でゆっくり見直したいと思います。

 とにかくすごい花の道でした。登ったり下ったりを繰り返し元地灯台。利尻島が見えています。ここから下ってバス停ですが、途中から左に寄道し北のカナリアパーク。吉永小百合の出た映画のロケ地が残されています。

 バスの時間が合わないので、道路を小一時間歩きフェリーターミナルに戻りました。8月でもいろいろな花が咲いています。標高の低いところの高山植物、すばらしい。

 明日は、礼文島の北端を回る予定。



礼文島への旅1  稚内まで    2022年8月9日


 これまで北海道には何度も足を運び、いろいろな山に登ってきました。利尻山もその一つで、確か、3階登ったような気がします。この山とは相性が悪く、山頂の神社でゆっくりしたことはなく、強風や激しい雨で、滞在数分の連続でした。

 その隣に「花の浮島」と呼ばれる礼文島があるのですが、まあそのうち行くさ、とパスしてきました。気にはなっていたのですが・・・。

 ついにこの度、行くことにしました。初めは、仙台からフェリーで苫小牧にわたり、そこから車を運転して稚内までドライブ。そして島に渡るかな、と考えていましたが、10日も2週間も北海道を回るならともかく、そこまでしなくても、と考え飛行機で渡ることにしました。

 稚内には空港もありますが、仙台からは直通便もないので、千歳空港から公共交通機関で動くことにしました。鉄道はすっかり便がなくなり、札幌から直通は一日1本、旭川からも2本で、時間が合いません。その代わり、と言っては何ですが、札幌から稚内にはバスが一日6往復出ていました。時間は6時間と長いのですが、2時間に1本出ています。今回はこれを使うことに。

 千歳空港から札幌は、とても便利です。札幌に着き、大通公園にあるバスターミナルを見つけるのに一苦労。テレビ塔の近くですが看板も出てないし、知る人ぞ知る建物でした。ようやく探し当てたのは発車の15分前。何とか往復切符を手に入れ、車中の人に。北海号で公共交通機関の支援のために1万円分が7000円で買えるチケット紹介してもらい少し得をしました。バスは思ったより混んでいて残り数席でしたが、運よく左の窓側になりました。

 3列のトイレ付きのバスです。6時間かかるのに、2回小休止。座席はまあ広いのですが、結構苦行です。(といっても、ネパールで乗ったバスに比べると天国みたいですが)  15時札幌発。使えるところは高速道路を使い後は一般道です。留萌までは快適ですがその先は一般道。海岸線に沿って北上します。ちょうどそのころ夕日が日本海に沈み、そしてとがった利尻山が見えてきました。好天ラッキー!

 少し遅れて稚内に着き、宿の近くのバス停で下車。宿に入ると9時半でした。まあとにかく島の入り口までは到着。天気は良さそうです。



仙台にポンペイ展を見に行く    2022年8月3日


 今日は、仙台の宮城県美術館で開かれている、ポンペイ展を見に行きました。

 開館時間が9時半とかで9時40分頃着きました。あいにくの雨天でしたので、客はまばら。東京などの展覧会ですと、行列を作っての入館となりますが、ガラガラで入館できました。えらい違いです。

 ポンペイには、2012年の世界一周航海の時にナポリに寄港した時、当初の予定を変えて急遽見に行くということで、史跡自体は見たことがありますが、その史跡からの発掘品が収納されているナポリの国立考古学博物館には寄ったものの駆け足で1時間ほど回っただけでしたので、多くの展示物は初めてのことになります。

 会場は人もまばらで、ゆっくりと回ることができました。この展示は、フラッシュなしならば写真撮影可、という珍しい設定。

 火山灰に覆われたこの町にフレスコ画が保存されているのには驚きでした。またモザイク画の精密さには改めて驚嘆。その他、青銅製の彫像や、様々な生活道具が残されているのには驚きです。

 最初に展示されていた「人間の人型」の石膏模型は、火山の噴火による突然の災害によって突然できたこの遺跡の特徴を表していました。

 東京の展覧会では、この数十倍の人が見るようですが、その入場券の収入を考えると、宮城の展覧会の収入は大丈夫なのか?とか、もし宮城のこの程度の入場者で採算が取れているなら、東京のほうは、「ぼろもうけ」なのでは、とうがったことも考えられたこの日でした。

 イタリアには何度か旅行しましたが、この南部の地には、ぜひ再度訪れてみたいという思いをかきたてる展覧会でした。コロナよ、収まれ!



大黒天からニセ刈田へ アサギマダラはまだ早い    2022年8月2日


 早いもので、もう8月になりました。今日は大黒天からニセ刈田へ、アサギマダラとコマクサを求めて歩きました。

 大黒天では、天気はいいものの強風。吹き流しが真横になり、雲が早く流れています。

 先日つけられたジオの看板が立派です。地質のこと、歴史のことなど細かく書かれています。蔵王古道の看板もリニューアル。

 シロバナトウウチソウは盛りを過ぎ、ヤマハハコが咲き始め。ヨツバヒヨドリはまだ満開になっていません。これでは、アサギマダラは来ません。もう少しです。

 ニセ刈田まで上がると、コマクサが咲いています。

 看板を付け替えて観光道路に行くと、コウゾリナやミヤコグサ。

 賽の磧まで下りて昼食。冷やしラーメンでした。ノリウツギの白い花が満開です。エゾコゼミが鳴いています。背中のマグドナルドみたいな模様が特徴です。トンボもたくさん飛んでいました。ベンチには何匹も集まっています。





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