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遭対の訓練 2020年6月21日昨年秋、宮城県山岳遭難防止対策協議会の白石支部救助隊員を委嘱され、その訓練に参加してきました。冬の訓練に続き、2回目の参加です。5つの班に分かれて、南蔵王の登山道の状況を調査する、ということでした。 私の属する蔵王班は、聖山平から入り、股窪を経て、一つはろうづめ平、屏風岳、杉ヶ峰を経て、刈田峠までのルート、他は「新コース」と呼ばれる、峠の沢、金吹沢を経て刈田峠に至るルートの調査でした。 私は、新コースの方を歩きました。股窪手前の湿原は、水芭蕉が終わっていました。股窪から峠の沢までは、小さい沢をいくつも越えていくルートです。台風の影響かいくつか崩れかかっていました。股窪沢を渡渉して進みます。途中、倒木がありました。 峠の沢は水量が多く、飛び石を伝って渡渉。そのあとが道が見えないほど茂ったイタドリ。そして道に横たわる倒木に進路を阻まれ、大変です。 沢から上がる急登部分は、足元がえぐられ、笹が生い茂り、ロープを伝ってようやく通過しました。道の整備が必要です。 金吹沢を通過すると、道はまあまあの状態。ムラサキヤシオやサンカヨウに癒されながら、刈田峠に着きました。その後、賽ノ磧に移動して報告会で終了しました。 馬の背・コマクサ群生地のロープ点検 2020年6月18日今日は、刈田岳レストハウスから馬の背を通り、熊野岳のコマクサ群生地のロープの点検に行ってきました。 遠刈田から見ると、山は雲の中。すみかわスキー場あたりが雲の中。突き抜けると、晴れていました。 馬の背を歩くと、いつものところにオダマキ。御釜も見えています。今日は、キアゲハがずいぶん飛んでいました。 ロープの緩みをチェックして1時間、熊野岳斜面のコマクサはまだ咲いていません。かろうじて1株だけ咲き始めを見つけました。来週くらいからでしょうか。 帰りに寄ったコマクサ平、先日は、突然の雨にそそくさと帰りましたが、今、花盛りでした。 蔵王古道・賽ノ磧~大黒天 コマクサ咲き始める 2020年6月16日蔵王古道を賽ノ磧から大黒天まで往復しました。 梅雨入りしたのに天気が良く、先日張ったロープを補修しながら歩きました。三途ノ川から上は、マイヅルソウ・ロード。道の両側にびっしり咲いていました。モウセンゴケも育っています。イワカガミもきれいです。大黒天の古道入口の標識も、冬季は取り外せるように加工されていました。 昼食ののち賽ノ磧に戻り。御田の神湿原に向かいました。チングルマは花弁が散り始め、湿原の主役は、ワタスゲに変わっています。天気が怪しくなり、ポツポツときましたので、大急ぎで駐車場に戻りました。 帰りにコマクサ平に寄ると、コマクサは咲き始めていました。6月の中旬です。 植物研修会ー芝草平まで 2020年6月13日宮城蔵王ガイド協会の会員研修会で植物を勉強してきました。刈田峠から芝草平までです。4時間かけて行きました。 参加者は15名。先頭の講師が、解説しながら、植物名が書かれた荷札を結び付けていきます。すると、後の方を歩く人も確認できます。他の登山者にも好評でした。荷札は帰りに回収しましたが、できれば、耐水性のカードでこれを行えば、長い期間おいておけ、植物好きの人たちに歓迎されると思いました。 いろいろな新「発見」がありました。例えば、サンカヨウは「メギ科」の植物だということ。サンカヨウとメギでは全く違いますが、同じ科だというのです。植物分類学というのが全く分からなくなりました。話を伺うと、DNAにより分類されているということです。 博物学というのは古い学問で、動物や植物の分類は、その形態をもとにして行われていると思っていたのですが、今の学問は違っているようです。勉強しなおしです。 今日はもう一つ学びました。岩石の命名ルール。地名にiteをつけたものだと。例えば、安山岩は南米アンデスにite、つまりAndesite。 今日はいい勉強になりました。学ぶことはまだまだ、たくさんあります。 解散後、御田の神に行きましたが、チングルマ満開、ワタスゲ順調、ヒナザクラ満開の様子を見てきました。1週間づつ姿を変えていきます。 不忘山再び 2020年6月9日5日ぶりに花の山、不忘山に登ってきました。今日は、硯石登山口から登りスキー場に降りる周遊コース。高気圧に覆われ、一日中雲一つない快晴でした。 硯石登山口は、去年あたりから、周りが切り開かれ、明るいイメージになっています。8時45分スタート、林の中を急な登りが続きます。途中、ガマズミやササバギンラン、ウラジロヨウラク、マイヅルソウ、フデリンドウなどが和ませてくれます。 樹林帯を抜け、ガレ場に到着。ここには、墜落したB29の碑があります。振り返ると、吾妻連峰や七ヶ宿の風景が広がります。 やっとのことで稜線近くに出ると、ここからはハクサンイチゲやミヤマキンバイの高山植物の世界。12時に小ピークで昼食・昼寝。 カエル岩を経て、山頂まで歩きます。屏風岳の雪は、5日前に比べてずいぶん減りました。ユキワリコザクラは満開。山頂の南側の斜面はすごいお花畑です。キアゲハも数頭飛んでいました。 2時下山開始、2時間かけてスキー場に着きました。途中、ヤマツツジが見事でした。それにしても、暑い一日でした。いよいよ夏山です。 自然保護活動と御田の神の今 2020年6月6日今日は、宮城蔵王ガイド協会の自然保護活動の一環として、刈田岳~馬の背~熊野岳の高山植物保護のためのロープ張りの活動に出かけました。 この稜線にはコマクサの群生地、高山植物の自生地などがあるのですが、そこにロープを張り、ここから先は入らないでね、という印をつける活動です。宮城県の自然保護課提供の杭とロープを使って、作業を行います。この地は、冬の間は、積雪に閉ざされますからロープの痛みを防ぐために、秋に撤去します。 そして、雪が解けた今の時期に、ロープを張る活動をしています。今年は、新たに、刈田岳の通称「ニセ刈田」のコマクサ群生地にもロープを張ることになりました。 ガイド協会会員が18名参加し、3班に分かれて作業を行いました。私は、熊野岳避難小屋下のコマクサ群生地のロープ張りに参加しました。冬の間、熊野岳避難小屋に置いていたロープを使って、杭にかけていきます。今年は、新たに、御釜を望める「展望台」を作りました。「御釜とコマクサ」の写真を撮ることができるポイントです。 3つの班の作業のあと、刈田岳レストハウスで昼食を取り、帰りに御田の神の湿原に寄ってきました。2週間前に来た時とうって変わって、ヒナザクラがたくさん咲いていました。また、チングルマやミネズオウも開花していました。 いよいよ、蔵王山の初夏の始まりです。 花の山・不忘山に登った 2020年6月4日花の山、不忘山に登ってきました。ちょっと暑いくらいの天気。今年は、春からコロナ騒ぎで本格的に山に登れていません。けっこうハードな山は今日が初めて。標高差850mを登ります。睡眠不足で体調があまりよくなく、苦戦して、3時間15分ほどで山頂に着きました。 入口には、「ゲレンデ内立入禁止、登山道は通行可、山菜取り禁止」の看板。そして20台ほどの車。平日なのにこんなに登山者多いのか、とびっくり。でも山はそうでもありませんでした。 駐車場からゲレンデに入り、登山ポストのある建物で登山届を書き入山。ゲレンデを30分ほど歩きますが、これが結構なれない体に効きます。サラサドウダンが咲いていました。白女小屋跡から登りになります。 レンゲツツジが満開。イワカガミも咲いていました。ミツバオウレン、ムラサキヤシオツツジも。アザレア平から山頂は良く見えています。 ハウチワカエデの種、チングルマの花、そして弘法清水横にはシラネアオイの群生。 一昨年新しくなった登山道には、早くも壊れたところが何か所も。早く手を打つ仕組みを作らないと、壊れるに任せては、何年(何十年)かぶりでせっかく大金をかけて補修したのが早く壊れてしまいます。 ガレ場に出ると満開のミネザクラ。そしてついに、ミヤマキンバイとハクサンイチゲ、ユキワリコザクラの高山植物登場!山頂付近は花盛り。そして白いまだらの雪渓が見える屏風岳の、今しかない絶景を堪能し、下山にかかりました。イワウメやコブシの花を見て3時過ぎ、駐車場。アサギマダラが、下山を迎えてくれました。 まだ体が慣れていない、きつい登山でしたが、花の山不忘山を堪能してきました。 白龍の滝から千年杉 2020年6月2日天気が良くなり、白龍の滝からロックガーデン、千年杉コースを歩きました。 えぼしスキー場はまだ駐車場までは入れません。前烏帽子登山口に車を置いて9時半に出発。車の通らないアスファルトの道です。オオルリコースから登っていきます。1時間半で白龍の滝。雪解けで水量が多く、勢いがあります。さらに石子ゲレンデまで登ります。シロヤシオはもう終わってしまったものが多い中、わずかに残っていました。レンゲツツジも少々。チゴユリ、イワカガミもありました。 ロックガーデンには、なんと、エーデルワイス。ミヤマオダマキも咲いていました。千年杉経由で下り、2時に戻りました。前烏帽子登山道入り口に設置していた登山届の箱に卵が3個ありました。シジュウカラだと思われます。 このページのトップへ 前月の記事へ
(C)Akihiko URAKAWA
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