ロッホナガール(Loch Nagar)に登る。

2001年7月30日



長いアプローチであった。バス停から登山口まで、行きに3時間、帰りに2時間かかった。アプローチはBalmoralのバス停から。10:18バスを降り、Dee川にかかる橋を渡ると有名なBalmoral城の入口。ここを左に進み、ゴルフ場を過ぎると、ロホナガール蒸留所の看板があるところで、右へ入る。
少し登ると、郵便局(Post Office)がある。道は3方向に分かれているが、どれも進入禁止の道路標識があるが、左の道を進む。途中、人家の前を過ぎ、右に門柱を見て進んでいくとゲートがある。それを越えると、林の中をどんどん進む。道には馬の糞が落ちていて、ここは馬の通り道だとわかる。十字路に出会い、ここで左に曲がる。わかりにくい。
しばらく行くと林は切れて、広々とした谷になり、はるかかなたにロッホナガールが見えてくる。あとはひたすら道について行き、2−3時間の行程で分岐につく。
ひたすら歩いているうちにロッホナガールの正面から見るようになり、すばらしく形がよいのが印象的である。ここを過ぎると、取りつき地点である。途中、鹿の群れを見たり、Heatherの薄紫の花に染められた山と谷の広々とした景色を堪能したりの長いアプローチである。実は、南側に1時間くらいの道があるのだが。

ここで、サンドイッチとジュースの昼食。そして一休み、いよいよ登りにかかる。
13:05に取りついてから高度差200mの整備された道を30分ほどでコルへ、。ここから湖が見えはじめえる。ロッホナガールとは、この湖の名である。湖の傍にテントが1張りある。これより150mのガラガラの岩の道をよじ登っていった。イギリスの5万分の一の地図の等高線は10mおきだから、すごく急な斜面に感じるが、実はそれほどでもない。

登り切ると、頂上の一角。 カールの壁上に、半円形に頂上がありこれに沿って北上する。 山頂直下まである草原には、羊が群れている。この羊は、野生なのだろうか。
途中、雷鳥を見る。また、頂上ではヒバリに似た鳥がえさをついばんでいる。

大きなケルンがあり、これを過ぎたところ、一番西にはずれたCac Carn Beagが1155mで最高点である。2:30.気温8℃。そこには花崗岩が積み上げられたように頂上の突起があり、そこに測量用標識(三角点標識)と方位盤が置かれている。方位盤には山の名と方向、距離がびっしり書き込まれている。昨日登ったBen Macduiの名もあった。北方の高曇りの空に下に、ケルンゴルム山脈の山々が近く見えている。山頂には登山者が数名。

しばしの休憩の後に14:40下山開始。15:35に鞍部に着き、15:50に分岐点。
あとはひたすら歩き、2時間でバス停。なんとバスは出たばかり。1時間少し待ち、19:23にブレーマーの宿に戻る。外に食事に出るのも面倒なので、バス停近くでサンドイッチとサラダを買って、部屋で食べて、すぐ寝てしまった。

翌日は、ラーリッヒグリューを通ってAviemoreに行こうかと考えたが、アプローチの足がなく、荷物の発送もできそうにないなど状況がよくないので、あきらめる。(ブレーマーにはタクシーはない)
ぐるっと遠回りして、バスでアバディーンに出る。途中、バスの車窓から遥かに、昨日登ったロッホナガールが見えていた。とてもいい形の山だとつくづく思った。
アバディーンからは海沿いに北上、インバネスからアヴィモアAviemoreに1日がかりで移動し、アヴィモアで1泊£18の元気な夫婦ジェニーとコリンが営むB&B、Carn Moreに入り、Carn Gorm山脈を北から見ることになった。残念にも、通過できなかったラーリッヒグリューの谷間が大きく見えている。

登山記録へのリンク

ベンマクドゥイ(Ben Macdui)に登る
ロッホナガール(Loch Nagar)に登る
ケルンゴルム(Carn Gorm)に登る
ベンネヴィス(Ben Navis)に登る
ベンロワーズ(Ben Lawers)に登る
ベンローモンド(Ben Lomond)に登る
スコットランドの山に登る

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