2001年8月6日(日)
8月6日の朝は、昨日までの天気がうそのようにすっきりと晴れた空だった。
7:30朝食を済ませ8:00に宿FierView Houseをマウンテンバイクで出発。キリンの町を出て、上り坂のA83を進む。途中2個所のキャンプ場を過ぎ、なかなかビジターセンターに行く道がみつからない。舗装してないはずはないのにと思っていると、ようやく左に登る道を見つける。
そこから林の中の急坂になる。途中、自転車を押しながら、放牧地に出ると、傾斜は緩やかになる。羊が草を食べている。薄紫の薊の花が咲き刺のある葉には、羊の毛が絡まっているものもある。
9:15にビジターセンターにつく。
支度をして、登りはじめる。天気はあいかわらず良く、スコットランドの夏を味わう。山がよく見えている。
ナショナルトラストが管理する土地で、羊の放牧場のゲートをまたぐところには、水を溜めてあり、靴を洗うようにと指示されている。植生を保護するためであろう。また、道を外れないようにとの注意書きもある。
家族のパーティーが先行している。9:50尾根道と捲道の分岐に着く。尾根道を進む。自転車をこいだせいか、疲れが溜まっていて足取りは重い。途中2回休んでベングラース(BiennGhlas)の頂上(1105m)に着く。
一部に雲はあるが、晴れて遠くまで見渡せる。向いはこれより登るBen Lawersが大きくそびえている。ベングラースの北側は、カールの壁で、切れ落ちている。休憩の後コルまで降りるのに15分かかる。ここから急な登りの始まりであった。
30分たって12:00にベンロワーズの頂上に着く。
360度の展望。眼下に湖LochTayが細長く見え、その右にはKillinの町もみえている。周りの山々もよく見えている。特に北側に続くMeall
GarbhやAn Stucが見事だ。山頂には2人組が2組だけ。三角点標識と方向盤といういつもの組み合わせ。
頂上の岩でガスに火をつけ、最後のカップメンを食べ昼食。天気といい、景色といい、これまで登ってきた5つの中では群を抜いている。スコットランドの夏のさわやかな山である。
30分休んで下山。約15分でコル。きらきら輝く石が多い。コルにある小さな池も、風がないので青空と山の影が映っている。羊はこのあたりまで来ている。
下りはMeallCorranaichとのコルを通る捲き道を降りる。氷河特有の、広い谷が目前にある。ベングラースの北側のカールの底を横切り、MeallCorranaichとのコルを越えて、南にゆっくりと下がってゆく。途中合流地点を経て、ビジターセンターに戻ったのが2:00。
ビジターセンターを見学していると、係の女性が「朝マウンテンバイクで登ってきたのか?」と話しかけられた。朝,車で追いぬいていったようだ。そういえばみんなここまで自動車で登ってきている。下りはあっという間。10分でA827、そこからキリンの町まで15分という時間で着いた。夏のスコットランドらしい登山に満足感を覚えた。いい登山だった。
2:40キリンに戻って、レンタルバイクを返し、町のパブで飲んだビールがうまかった。
翌日、次の目的地Ben Lomondに向かい、7:50のバスでカレンダーを経てスターリングへ。途中、曇った中にベンレディを右に見て、通りすぎた。この山は,登山を見送る。スターリングのバスセンターに9:35。ここで,Balloch行きに乗り換え,Drymen(ドリメン)に向かう。BenLomondの登山口に最も近いのはRowardenanであるが、ここまで行くバスはない。手前で,レンタサイクルのある町がDrymenなのだ。11時過ぎにDrymenのバス停に着き、ツーリストインフォメーションでB&B ELMBANKを紹介される。荷物を置いた後、明日の下見を兼ねて、バスでLomond湖畔のBalmahaに行き、Lomond湖の散策を楽しむ。小島が数多く浮かぶ,松島のような湖だ。ここは、West
Highland Wayが通り、イギリスのハイカーにとって有名なところだ。
登山記録へのリンク
ベンマクドゥイ(Ben Macdui)に登る |
ロッホナガール(Loch Nagar)に登る |
ケルンゴルム(Carn Gorm)に登る |
ベンネヴィス(Ben Navis)に登る |
ベンロワーズ(Ben Lawers)に登る |
ベンローモンド(Ben Lomond)に登る |
スコットランドの山に登る |
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