4月18日(水)
DAY103
カディス上陸
≪ヨーロッパの果て、大西洋の港町カディス≫
今日はスペインの大西洋側の港町カディスに上陸する。
日の出は7時40分。かなり遅い。
7時前起床。朝食を済ませ、手早くスケッチ。船から見ると、カディスは『塔の町』。
8時過ぎに船を下りる。民族衣装を着た2人がお出迎え。停泊地は町の真ん中で市庁舎の前。ツーリストインフォメーションに行き、地図をもらい、おすすめを聞く。
市庁舎の隣が、カテドラル。そこから海に行くとローマの劇場遺跡がある。この町は、古くはフェニキア人の植民地、そしてローマ帝国に組み入れられ、その後イスラム、そして独立したスペインへと変遷してきた。そのローマ帝国時代の劇場の跡である。門のみ残っている。
そこから、一番の繁華街を通って行く。花の広場(Plasa de las Flores)には文字通りは納屋が一杯。向かいの黄色の瀟洒な建物は郵便局。内装もしゃれている。切手を3枚購入。建物に挟まれた石畳の細い道を歩いて行く。
そこからすぐ先がタビラの塔(5e)である。この塔は1778年に建てられたこの町で一番高い塔。屋上に上ると、海に囲まれたカディスの町が一望できる。名物のカメラオブスキュラは予約したツアーのみとかで動いているところは見られなかった。潜望鏡と暗箱を繋いだような外界の景色を見る装置。
少し戻り、市場をぶらぶら。魚屋がたくさんある。ここは有名な漁港だそうな。他にも肉屋、八百屋、果物屋などが建物の中のブロックで営業している。
町の先端のシタデル(砦)まで行く。ここから先は大西洋。向こうはアメリカだ。建物は、写真や絵などの展示場として使われている。
町に戻り、絵はがきを買い、昼食。市場の隣のレストランに入る。海産物が名物とかで、おすすめの魚の料理とビールを頼んだら、焼いた魚が出てきた。名前は忘れた。白身の魚だが、まあまあだった(値段は19eもした)。
その後、カディス美術館へ行く。ここは、考古学展示と美術展示の2本立てである。日本語のパンフレットが置かれてあり、少々びっくり。ここまで日本人は来ているのだなあ。建物は元の修道院とかで、ゆったり作られている。考古学展示では、フェニキアの植民地だった時代のもの(男女の石棺は有名)、ローマ時代のものが主なものである。美術は16〜18世紀の宗教画がたくさんある。
次に行ったのはサンフェリペネリ礼拝堂。隣の博物館はなぜか無料。宗教画や物以外に、カディスの昔の地図や町の模型などがある。
市場に出て、セラミック屋で小さな時計皿を一つ買う。持って帰ることを考えると大きな物が買えない。きれいな皿がたくさんあったのに。
朝はまだ開いていなかったカテドラルに戻って入場(5e)これは、博物館と共通。カテドラルは、とても大きな建物で、中は広々とした空間である。裏に回ったところにある博物館は、絵の他に、宝物館といっていいような、きらきら光る儀式用の品々を展示している。
海沿いの道を進み、カディスの城門(Puerto de Tierra)まで来る。大砲が町の入口をにらんでいる。ここは、半島の町カディスを外敵から守るためにつくられた物だろう。そこにあるリトグラフ博物館へ行く。入場無料で6つの展示室には誰もいないが、ここには、石版画で印刷していた頃の道具や機械、そして石版は置かれているが、初めて見て、その精巧さに驚いてしまった。
スペイン国鉄renfeのカディス駅は、旧駅舎を残したまま、新しい駅舎になっている。ここに、新幹線AVEの車両が止まっている。そうか、鉄道を使えば、今日は乗船が10時と遅いので、ゆっくりセビリアに行ってこられたのだ!と気がつくも後の祭り。2時間弱で行くことができるし、本数も1時間に1本ある。
町の中心に戻る途中、インターネットカフェを見つける。1時間1e。ただ、遅い。FTPでアップするのに時間がかかる。それに、日本語フォントをインストールしていない。結局中途半端になってしまった。これまで初めてだ。きれいな店だったのに。
6時に船に戻る。夕食は、スペイン祭りとかで、スペイン料理などが出ている。パエリャはいまいちだったが、セラノハムやら海産物を頂いた。ということで、今日はスペイン料理のオンパレード。しかし、充実感は今ひとつ。
明日は終日航海。
使った通貨 72.46ユーロ
26250歩