4月16日(月)
DAY101
バルセロナ上陸 第2日
≪モンセラットでプチ山歩き≫
今日はバルセロナ2日目。
バルセロナから60kmほど離れたモンセラット(Montserrat)に行く。この日は5時半が最終乗船時間。遠いので、余裕を見てバルセロナに戻っておかないと、アクシデントに対応できなくなる。このモンセラットは、昨年マンチェスターに留学したとき、バルセロナ出身の留学生と知り合い、話をしたときに、バルセルナから1時間くらいの所に山がありとてもいいところと教えてもらった。彼女の名Montserrat(モセラと発音していた。)もこの山にちなみつけられたとのこと。
7時半過ぎに船を出て、コロンブス広場の地下鉄駅ドラタナスまで歩く。まだシャトルバスは動いていない時間。8時過ぎについて、地下鉄(メトロ)3号線(L3)でエスパーニャ広場へ(2e)。広場に出ると、駅がわからない。ちょうどツーリストインフォメーションが開いたので聞くと、ブラウンのビルに間にオレンジのマークが見える、ここが駅だと教えられた。
行ってみると、モンセラートに行く切符の案内所があり、そこで、列車とラック鉄道とケーブルカーがセットになった券を25.25eで売っているので、それを購入した。下調べによると、ここから、アエリ・デ・モンセラット(Aeri de Montserrat)まで行くらしいが、この券だと次のモニストロル・デ・モンセラット(Monistrol de Monserrat)で乗り換えることになっている。これは、いつできたかわからないが、モンセラットにはこれまでロープウェーがあったのに加え、新しくラック鉄道(CREMALLERA:Rack Railway)ができて、こういうルートができたようだ。電車は毎時38分発で、次は9時38分。モンセラット着は11時4分と書かれている。40分以上待つが仕方がない。
発車まで時間があったのだが、プラットホームに乗客はどんどん増えて、乗車の際にもたもたしていたら、席がなくなり1時間立っていくことになってしまった。乗車位置も整列乗車もないこの国の鉄道の習慣だ。さすがに1時間はつらかった。ヨーロッパで観光地に行く列車で立たされたのは、記憶にない。どこでもゆとりを持って車両編成しているのに・・・。
アエリ駅で半分くらい降りたところを見ると、これまでのルートで行く人たちだ。もちろんロープウェーに乗らなくても、標高750mのモンセラットまで歩けば、3時間くらいでつくのでハイキングとして歩く人もいるようだ。
さて、乗換駅からは、ラック軌道を電車で、急斜面を登っていく。子供のグループがうるさいが、どの国もそんなところだろう。20分ほどで、モンセラットに着く。
目の前には頂が丸く削られた岩、その間に作られた岩の建物が見える。ツーリストインフォメーションで地図をもらい、バジリカに行くが、12時までは入場できないと書かれていた。建物自体は、とても大きなものである。これに彫刻などで飾りが付けられている。あとでもう一度来ることにして、11:40発のサンホアンに行くケーブルカーに乗る。これはすごい急傾斜を登っていく。教会のあるところは標高750m。上のサンホアン駅は970mだから、5分少しで標高200m以上登ることになる。
上の駅から、道が延びていて、サンホアン(Sant Joan)15分、サンタマグダレーナ(Santa Magdarena)30分となっている。この道を歩いてみるが、はじめは、自動車が通れそうな道。それが、サンオノフレ(Sant Onofre)を過ぎると、細いトラバス道になり、階段になり、山道になる。
サンタマグダレーナの展望台があるはずだが途中でピークに登り、景色を楽しんだ。30分くらい歩いて標高は1150mだから180mくらい登ったことになる。
久しぶりの「高山」である。そこで引き返し、ケーブルカーの駅へ。1時間少しの「山行」であった。高山植物らしき花もいくつか見かけた。
結局、時間がない私にとっては、この切符は正解だった。歩いて登ると、サンホアンまで一時間以上かかる。
ケーブルカーで下り、バジリカに行くが、中は、聖歌隊の合唱があるとかで超満員。あきらめて外から祭壇を見て、ラック電車の駅に向かう。5分遅れて1時20分に出発。がら空きだ。下る途中、遠くに雪をかぶったピレネー山脈が見え、深い谷に向かって電車はどんどん下っていく。
乗換駅には何も店はない。5分あるので、自販機でクラッカーを買って昼食代わり。電車に乗り換え、1時間余でエスパーニャ駅。時刻は3時。
昨日見残したところを回ろうと、カタルーニャ美術館に行く。建物は昔の王宮だとかで、大変威厳のある建物。エスパーニャ駅から見ると、左右に塔があり、その先に噴水、そして階段の上に王宮という、絵になる構図だ。登っては見たが、月曜で休み。そうか、ミロ美術館も他もだめか、残念。公園は、花が咲き、若い緑の葉が出て、春たけなわの風情である。
昨日休みだった、サンジョセップ市場に行くことにして、エスパーニャ広場駅から、リセウ駅まで地下鉄2号線で移動。4時前に着く。
サンジョセップ市場は大体の店が開いていて、とても賑やか。木の実や果物、ジュースを売る店はカラフルだ。肉屋やチーズ屋、魚屋もある。食べ物屋もあり、客が店先の椅子でワインを飲みながらいろいろ食べている。まさに、市民の台所だ。ここの酒屋でワインを購入。2009年ものの赤ワインが、特売で4.9e。イタリア、フランスの例から、そこそこの品のようだ。
ランブラス通りを南に行くと、コロンブス広場。そこから船まで15分くらい歩き、5時に帰船。
久しぶりに、5時半からメインダイニングで夕食。
前菜、スープ、エビのフリッター。
8時から、クイーンズラウンジで、「フラメンコフュージョン」という催し。4人のダンサーが踊るフラメンコを楽しんだ。
日没が遅く、9時になってようやく日が沈もうとしている。
明日は久しぶりの終日航海。そして、100日を越え、あと2回の上陸でこの旅は終わりになる。終わりが見えてきた。
今日使った通貨 40.5ユーロ
26273歩