4月3日(火)


 DAY88
 終日航海

 ≪海賊のおかげ(?)でワイン・フリー≫

 6時前に起床。すぐに歩き出す。日の出は5:45でもう昇っている。遠くに船影。1時間歩きジムの体重計に行くが不調。シャワーの後朝食。

 それから読書。岩波文庫版「ギリシャ・ローマ神話」下巻トロイ戦争とオデッセイアの所まで読む。1953年に初版が出た本であるが、訳者付記ということで、「トロイアの町の位置については、昔から古典學者のあいだに種々の議論がありましたが、大體において今日では、小アジアのスカマンデル河とシモイヌ河の中間、即ちアジアトルコの西北部の開眼だったろうと推定されます。」と書かれている。あれ、シュリーマンのトロイ発掘はいつだったかな?そんなに新しかったかな。

 昼食は、ターキーとパスタ。岩下母娘と同席。雑談少し。

 午後から、映画「トロイのヘレン」を見る。2時間50分の長編。途中10年間の戦争とその終わりのシーンはあっけなく描かれているが、ホメロスに沿った話になっており、楽しく見られた。

 夕食の時、ダイニングに行ってみると、ノーティカル・デーだとか。テーブルにカードが置かれている。英語なのだが、とても読みにくい。正確には訳せないが、「5日間の航海の後、海賊は去った。それをお祝いして、ワインを開けよう。無料で」という風なことが書いてある。

 食事が始まると、ワインをどのテーブルにもサービスしている。そう、お祝いのフリーワインサービスなのだ。ということで、海賊のおかげ(?)で、ワインのフリーサービスを受けることになってしまった。

 ちなみに、このカード。しばらく眺めていると、「これは詩なのだ!」と気がついた。1行目と2行目 themeとgleam。3行目と4行目 knowとgo、5と6行目 seaとfree、7、8行目likeとstrike、9と10行目sayとawayという風に韻を踏んでいる。ピリオドもカンマもない変な英語、と思ったが、詩なのだ。もっとも、詩を読むほどの英語力はないが・・・。

 食後、プロムナードデッキに行くと、(当たり前だが)セキュリティーオフィサーによる24時間の見張りはまだ続いており、客だけが一足先に、No Piratesのお祝いをしたことになる。

 風呂に入り、それからシアターに、映画「ドラゴンタトゥーの女」を見に行く。アメリカで制作された新版。2時間38分の作品。スウェーデンの第1作と比べ、結末が若干変わったようだ。

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