4月1日(日)
DAY86
終日航海
≪いよいよソマリア沖を航行≫
いよいよ4月に。船内紙では、エープリルフールの由来とかいう記事が載っていた。日本では、年度の変わり目だ。
航海は、アラビア海からアデン湾へ、北は中東のオマーン・イエメン、南はソマリアに挟まれた狭い海域へと進んでいる。行き交う船の数は増えてきており、いつも数隻を見ることができる。これから、ジブチとイエメンの間の狭いバーブアルマンデブ海峡を通り、紅海へと入る。最も海賊が出没する範囲だ。
海賊の話を初めて聞いたのは数年前だったと思う。「アフリカの角」といわれたソマリアでケニヤ・エチオピアを交えた戦乱が続き、無政府状態となった影響で海域を取り締まることができなくなり、海賊行為が始まったと聞いた。ヨーロッパとアジアを結ぶ航路であるため、この海域を通過する船の数は多く、多くの国に影響を与えている。国際的な協調で対策が行われたように思う。その頃、まさか、この航路を通る船に乗るとは考えてもいなかったので、一般的な国際事件として聞いていたが・・・。
船はこの海域を、最高速度で通過するため、サファガ入港が半日早まり、4日16時となった。スピードも23ノット(約37km/h)で進んでいる。いよいよ今夜が山場。船内には緊張感はないが、24時間のセキュリティオフィサーによる見張り・放水準備・有刺鉄線などの対策は続いている。
夜中に1時間時計をバック。6時に起きて、ウォーキング。日の出は7時過ぎ。今日も朝焼けと日の出が美しい。
朝食後、ウェブ更新、メールチェック。
10時から、バーバラの旅行案内、今日は『メッシーナ』。ヨーロッパに入ると8日間上陸日が続くので、この時期に全部終わらせるために連日やっている。
その後、読書。ビーグル号下巻半分まで読む。ガラパゴスからオーストラリアまでやってきた。
昼食は、牛肉カレー煮、野菜。
一休みの後、20分ジョギング。その後、読書続き。映画を見る。
夕食は、エープリルフールの日ということで、ウェーターが衣装を着、シェフのお薦め料理とかがあったので、それを頂いた。前菜はThe Spruced Goose・スープは、Three Ps in a Pot・メインはFish and Funghiということであったが、予想外のものも出てきてしまった。
後は、大作「アラビアのロレンス」3時間50分を見る。
今夜も1時間時計をバック。1時間余計に寝る時間があり、体にはいいのだが・・・。
16474歩