3月23日(金)


 DAY77
 終日航海

 ≪海賊対策≫

 時計は1時間バック。6時に起きて、ウォーキング。日の出は5時48分なのでもう日は昇っていた。天気はよい。インド洋の朝の光の美しいこと。

 朝食後、メールチェック。この船のネットワークのチェックシステムが働いて、必要なメールがゴミ箱に入っていた。時々チェックが必要。緑茶を飲み、一休み。

 さて、今日は、『海賊行為への対応』

 昨夜、インド洋・アデン湾の海賊行為(Piracy)についての文書が配布された。いわゆるソマリア沖の海賊のこと。それによると、

 インド洋、アデン湾の海賊行為について多数の問い合わせが来ている。より多く知ればよりよくこの問題を理解できると信ずる。
 海賊行為は、海面からデッキまでの高さ(freeboard)が低く、スピードが遅い船に対して行われており、この船はfreeboardが高く、スピードが20ノットと速い。それでも次のような用意をしている。
・ドバイのUKMTOからの海賊行為についてのレポートを受け取る。軍艦も周辺にいる。
・ドバイ湾通過中IRTC(International Recommended Transit Corridor)の連合の戦力(forces)がこの船の針路をトラックする。
・近接レーダーによる警戒が行われる。
・この船には、特別のセキュリティガードがおり、24時間海賊行為を警戒している。
・この船には、2台のLRADs(長距離音響装置?)が装備され、準備され即時に使用できるよう配置されている。
・放水用の水とホースをプロムナードデッキの両側に用意し使用できる。

とし、さらに

 もし不幸にして、乗船の試み、または、船に疑念があるときには、船の警報器が長く鳴らされ、「TESTING, TESTING, TESTING」というキャプテン、チーフオフィサーまたはブリッジのオフィサーからの放送を聞くであろう。
 そのときには、乗客は船室を出て、または外のデッキから戻り、廊下か船内空間にいるように。いかなる策略があろうとも、船が高速で移動する間、窓やドアから離れ、座っているように。
 これらの用心は不幸にも乗船の試みが起こったときのものであり、不必要に心配しないよう強調する。

となっている。

 今日の9時半からの防火訓練はクルー対象のものであったが、変更され、放水訓練と避難訓練も行われた。すなわち、クルーは、プロムナードデッキから放水を実施し、客は、廊下で待機、という訓練が行われた。ソマリア沖の海賊も、こんな船まで影響を与えて大変だ。

 終わってから昨日の課題、「USBメモリを使って、フォントを一時的に追加できるか」を試みた。SAKURAという長岡高専のサイトにあるソフトを使い、試みる。このソフトとIPAのサイトからフォントをダウンロード。USBメモリにセットすると、動く。そこで、船のマシンに試みると、exeファイルの実行が規制されていて、結局だめ。ダウンロードの時間とその通信費300円、セットアップに要した1時間余は、無駄に。ただし、1台だけフォントがインストールされているマシンがあることがわかる。プリンタに接続しているマシンだ。これを使うと、Gmailに文書を添付し送信することにより、印刷できそう。しかしなあ・・・・・。どうしようもないマシンだ。(なお、このソフトSAKURAは、フォントの一時インストールの機能のみならず、フォント管理に使える、いいソフトである。)

 その後、ラウンジで読書。ビーグル号の中巻。チリの地震と津波についての観察と考察が書かれている。

 昼食は、唐揚げ風鶏がカリカリと揚がっていて美味であった。それとパスタ、野菜。

 船内の売店で、寄港地一覧をデザインしたTシャツを購入。22$だから、まあまあか。初めての船内売店での買い物

 デッキ後部で読書の続き。ビーグル号は、チリの海岸に沿って北上。ダーウィンは、陸路チリを探検・採取しながら北上。ペルーに着く。ここで第2巻目、中が終わり。

 夕食は、前菜、チャウダー、エビと野菜の天ぷらであった。

日没が5時半。6時半には暗くなる。
明日は、コロンボ上陸。

14100歩


 

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