3月16日(金)


 DAY 70
 終日航海

 ≪船のインターネット接続PC・日本語はだめ≫

 2日続いたベトナム上陸の後、終日航海の日。
 昨日の疲れと、風邪気味なのか喉がいがらっぽいが、起きると何とかなりそうなので、6時半から日課のウォーキングと朝食。
 その後、データ整理・Webのアップ・メールチェック。同時に何回目かの洗濯。今日はランドリーは混んでいた。

 11時半から、電子メールについて話をする事になっていたので実施。聴衆は4人!そのなかで、この船のインターネット環境について話す。
 エクスプレーションカフェには、インターネットに接続するためのPCを10数台置いてあるが、これが、日本人のユーザーにとって全く使い物にならない。日本語のサイトも表示できないのだ。私自身は、これまで使わずに、持ってきたPCをWi-Fi で接続してきたので、関心を持たないでいたが、日本人乗客で、メールを使いたい、というのと、ブラウザで文字化けする、というのを聞いて、チェックしてみた。

 このPCは、『がちがち』に規制されていて、ソフトはインターネットエクスプローラかファイアーフォックスしか(両方ではない)使えない(エディターもだめ)。それも、IEはメニューバーも隠している。ファイアーフォックスで言語を変更しても、日本語表示できない。原因は、日本語フォントがインストールされていないから。ということで、Gmail も読めない。日本語のサイトも文字化けし見ることができない。

 ついでに、USBデバイスは、担当者に言えば、鍵を開けてくれて接続できるようだ。(ということは、普通には使えない)

 担当者にフォントをインストールできないか聞いたら、どうも、このシステムは、プロバイダが提供しているようで、I’m sorry.だとのこと。インターナショナルな時代に、いろいろな国の乗客を期待しているなら、あまりにもお粗末・・・・。今時、日本語のサイトを表示できるインターネットカフェは、普通である。これまでの南アメリカのブラジル、アルゼンチン、チリやインドネシアの町の小さなインターネットカフェでも、ちゃんと日本語サイトを見られた。私のPCも標準的にインストールすると中国語もハングルもアラビア文字もタイ文字もフォントを持っている。技術的にも、なんの問題もない。全部とは言わないが、1〜2台でもインストールすれば問題解決なのに・・・。姿勢の問題だと思う。コンピュータ文化は、英語だけの世界ではなくなっているのだから。多言語化は時代の流れであり、特別なことではないのだ。

 かくして、日本の彼女らは、高い接続プランは買ったが、携帯でしか接続できないことになってしまった。携帯電話との相性もあまりよろしくないようだ。

 そもそも、日本語表示のことを調べるために、20分以上通信費をかけて、できない、とわかることが情けない。400円以上になるのです。 (三尾さん、もしこの記事を見ていたら、本社に文句言っておいてください。この航海には間に合わないが、彼女らがかわいそうで見ていられません。仕事増やしてごめんなさい。)

 昼食の後、久々に2時間ほど読書。3階のプロムナードデッキのデッキチェアに横になり、時々うとうとしながら、ビーグル号の続き。天気は回復して、あまり暑くもなく、いい感じ。沿岸からそう遠くないので、小さな漁船も操業している。

 デッキに置かれている、円柱状の『物体』は何か気になっていたが、今日、よく読むと、救命用の筏なのだということがわかった。何人乗りなのだろう。

 4時半になると、夕食の合図のベルが鳴っている。みんなダイニングルームに向かっているのだ、慌てて移動。あとで調べてみると、今日は、午後2時に1時間時計をForwardに、という連絡が船内報に書かれているのを見落としていた。昼の2時に時間変更などよしてほしいが・・・。なんせ、1時間なくなるのだから、せめて夜にしてほしかった。1時過ぎに昼を食べて5時半に夕食じゃあなあ・・・。

 ということで、夕食は、カモロースト、スープ、ゆで蟹。
 最近は、・・・・が増えているような気がする。

 夕食後、図書室にいると、男が話しかけてきて、「卍」は何を意味するか知っているかと尋ねられた。広辞苑と和英辞典で説明した。彼は、毎朝、9階のデッキをジョギングしているので顔は知っていたが、ドイツ系のアメリカ人で、シカゴ在住のボブ・コッペルという名だそうだ。仏教寺院に行って仏像の胸にある卍が、ナチスのハーケンクロイツと似ているので聞きたかったそうだ。

13103歩


 

0316-1_s.jpg) 0316-2_s.jpg) 0316-3_s.jpg) 0316-4_s.jpg)
0316-5_s.jpg) 0316-6_s.jpg) 0316-7_s.jpg) 0316-8_s.jpg)