3月13日(火)


  DAY67
 終日航海

≪旅のスタイル≫

 時計は1時間バック。おかげで6時に起床できた。さすがに、体が重い。外は曇り、時々霧雨も。1時間歩いて朝食。

 船内で配られるNew York Timesダイジェストに日本の地震原発の記事が大きく載っている。あれから1年が経ったのだ、と改めて時の経過の慌ただしさを感じる。もっとも今は、外の世界とは半分以上切り離された生活であるが。同じニューヨークタイムスの1面には、「アフガンで米陸軍軍曹が村人を16人殺した」との記事。明日行くベトナムのことを考えると、これがニュースになるとは、時代が変わった証しだろうか?

 データの整理とWebのアップ。メールのチェック。そのあと、10時からバーバラのシンガポールの情報のプレゼンを聞く。

 そのあと、「電子メール」について、ミニ講座を開くことになっていたので、準備して待つ。場所の連絡の行き違いからあえず、流れる。

 昼食。ターキー・ケバブ・サラダ・温野菜。

 さて、明後日はプマイ(ホーチミン)だが、このプマイ港からホーチミン市までは、バスで片道2時間ほどかかり、交通機関も調べていないので、ツアーで行くことにした。トランスファー($54)というのもあったが、デスクに行ってみると、売り切れ。しかたなく、SENSATIONAL SAIGON($119)というツアーにした。
 これまで、船のツアーに参加してこなかったのは、旅に対する考え方から。ツアーは確かに効率がよく、いろいろなところを回れる合理的な方法だと思う。が、私の求める旅のスタイルというのは、効率以上の何かがあると考えている。それは、自分の体と頭を使って未知の土地、人々に向かい合い、感じることを大事にしたいと思ってきたからだ。そのため、効率が悪く、「名所」をみんな回れなくても仕方がない。間違ったっていいではないか(現にシドニーでも間違ったが)。名所でなくても、外国の自然、社会、人間はそこにある。だいたい「名所」なんて、いくらでもあり、全部回るなど不可能だから。また、行きたいところは違うのに・・・という思いもあるし・・。こういう旅には準備も必要だが。知識も、言葉も、

 さらに、「外国人」とのツアーは苦手である。マンチェスターにいるころ、一度ツアーに参加したのだが、スペイン人の数名が戻ってこない。半分以上待ち時間に費やし全部回れないという苦い経験があるからだ。彼らは、そんなに罪悪感はないようで、国民性の違いを実感した経験があるからだ。

 ということで、今回は、足がないので、サイゴンはツアーバスで回ることとなった。エジプトのサファガも、足がなさそうなのでツアーは申し込んである。まあ、何回かは、アメリカ人とバスツアーもいいか。

 ただ、どこに入港するまたは投錨するか、シャトルバスが出るかというのが直前になるまでわからないのは困ってしまう。

 午後に、Sizueさんから連絡があり、日本人の母娘が乗船したとのこと。明日会うことに。

 夕食は、パテ、スープ、メインにLondon Broilとか言うのを食べた。出てきたものは予想と違っていた。「マリネした牛肉をグリルし、薄く切ったもの」(米料理)らしい。食べ物の意外性も旅なのかもしれない。

10928歩


 

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