3月12日(月)
DAY66
香港上陸
≪Free Wi-Fiが当たり前の香港≫
6時に起床、夜明け前の香港の港の灯りが美しい。
今日は停泊中なので朝のウォーキングは、近くの九竜公園(クーロンパーク)に行くことにする。6時半に出たが、7時までハーバーシティ(海港城:接岸しているショッピングモールの名)の鍵が開いておらず、シティの中を歩き回る。7時に外へ。広東道を通り、九竜公園へ。公園の中はとても広々とし、起伏も適度にあり、庭園の作りも各所で異なりおもしろく歩ける。太極拳をやっているらしいグループがあちらこちらに集まって、体を動かしている。8時半頃まで歩いて船に戻り朝食。
Webのアップに支度をして、PCを持って上陸。ハーバーシティの中でもFreeのWi-Fiが接続できるが、調子がいまいちなので、旅行案内所に行って聞くと、ガバナメントの建物に行くとフリーのWi-Fi があると、すぐ先の文化センターを教えてもらった。館内では、高速な(54Mbps)Wi-Fiに接続できて、この間貯めていたデータの処理を終わらせた。
マンチェスターにいたときも感じたが、市や国や民間がフリーのWi-Fi を当たり前のように提供しており、香港では町にもコーヒーショップなどで「FreeWi-Fi」などという看板は見かけない。当たり前の環境になっているのだ。それどころか、乗り合いバスの中でさえ、Wi-Fiに接続できるらしい。国が小さいからできるとはいえ、IT技術で国を立てるためのインフラ整備が進んでいることを知った。シンガポールも多分そうだと思う。
話は変わるが、香港の公共交通機関は、平日(星期1〜6)より日曜日の方が高い。日本と逆である。これは一体どういう理由なのだろうか?
その後、買い物をして船に戻り、パソコンを置いて出直し。11時に、香港歴史博物館へ(10HK$) 。建物は基本的には2つのフロアに展示物が置かれているが、高い天井の部屋に巨大な模型や建物が再現されていて、迫力がある。中身は、自然史に関するものと、古代・中世の中国の影響の広がり、そして近世からの歴史である。アヘン戦争、その後の発展、日本軍の侵攻、戦後の再建という流れ。特に日本軍の統治については、たった3〜4年の期間なのに、通貨に変わる軍票の発行や学校教育の変更、捕虜の扱いなどの資料が展示されている。当時の報道映画も再現できるようになっており、この前のオーストラリアのダーウィン空襲と併せて考えると、当時の軍部はこんな事をやっていたのかと、再認識した。
昼時になったので、博物館近くで、うどんとトンカツを食べる。61$。この町には、シドニーにもまして、日本食の店がたくさんあるようで、寿司屋、ラーメン屋、居酒屋、うどん屋いろいろと目に付く。『和民』まであった。この国の日本人コミュニティの大きさを改めて知らされる。酒屋に寄りスコッチを買う。スコットランドのブレンドものだが1リットルが85$。ワインはそうでもないが、ビールとウィスキーの安いのに驚く。このあたりが『昔からの香港』という感じの町並みだ。
その後、香港芸術館(Museum of Art)に行くと、神禽・翼獣という名のエクセビションをやっていた。大英博物館の所蔵品の一部を借りての展示、各国の奇獣・珍獣:竜や麒麟、グリフォンやケンタウルスなど想像上の動物の絵、像のオンパレード。大英博物館の所蔵品も切り口を変えて見ればこういう展示会ができるのだ。さらに常設展示の陶磁器のコレクション、呉冠中という画家の作品展などを見た。
乗船時刻の4時に近くなったので、ペニンシュラホテルの前を通って、船に戻る。ハーバーシティは海岸沿いの一大ショッピングモールで、何が入っているのやら見当も付かない。その一部に乗船口が作られている。
船に戻った後、5時から避難訓練。1ヶ月に1回というペースで行われており、3回目。集合状況は、まあまあかな。さすがに船長が話すときは、静かにしている。
今日は、メインダイニングに行かずリドで夕食に。
くだけた感じの夕食だった。
2日間で使った通貨 1000HK$−48.40$=951.6HK$ ≒9800円
30700歩