1月27日(金)
DAY22
終日航海
≪南半球の星たち≫
昨夜は、11時過ぎに目を覚ましたので、星を見に行く。スカイデッキに出ると、天気は快晴で、天の川がくっきりと見え、星が瞬いている。日頃見るのとは違った星たち。
おなじみのオリオン座は、北の方に見えている。そこから、「冬の大三角」、全天一明るい恒星シリウス(Siriusおおいぬ座α)、それに続く2番目のカノープス(Canopus竜骨座α)は天頂に見えている。日本では、奄美大島くらいに行かないと見えない星だ。「南極老人星」と呼ばれ、見た人は長生きをするとか言う伝説があったような。そこから天の川を南東にたどると、「ニセ十字」、そして、南十字星。1等星3つと2等星1つからなる豪華な星座だ。少し傾いたクロス。そして、βケンタウリ(一等星Hadar)と地球に一番近い恒星αケンタウリ(一等星Rigel Kent)。南半球の華やかな星々だ。
さて、朝は6時半に起き、ウォーキング。海はところどころに白い波が見え、うねりは大きい。天候は晴れ。遠くが霞んでいる。
緯度は南緯45度を越え、外は暑くない。ちょうど、北海道北部の緯度に相当する。
朝食の後、明日のスタンレー上陸の時に投函する絵はがき作り。読書。
昼は、牛肉のカレー煮がはじめて出ていた。日本で食べるカレーに似た味。
午後は、読書。PCのプラネタリウムソフトで、「星空の旅」。フリーでとてもよくできたプラネタリウムソフトがある。今回は2つ用意してきた。
Stella Theater Liteは、日本製。Stellariumはアメリカ製だが、どちらも、簡単な操作でPC上に、地球上のどんな場所から、いつ見るかを指定すると星空を再現できる。日の出日の入りも当然サポートされている。
その後、明日の上陸地フォークランド諸島のスタンレーの下調べ。ここは、日本では資料がなかなか見つからず、地図も用意できなかった。配られた表裏の地図と解説を読み、だいたいのことを頭に入れる。島自体は西フォークランド島と東フォークランド島の2つで、東西300km南北100kmくらいありそうだが、首都スタンレーはそんなに大きな街ではないらしい。通貨はUKのポンドであるそうな。持ってこなかった。
そのうちに夕食の時間。チキンのクリーム煮
この数日のうちに、季節は夏からすっかり秋になっている。夜の時点で南緯48度、日本で言えば実に樺太に相当する。真夏といえども、昼間の一部を除いては、暑い暑いという気候ではない。また日も長くなった。夜8時でも日が輝いている。日没は8時半、暗くなるのは9時半から10時過ぎだ。これはどんどん遅くなり、白夜になってゆく。
船内のGIの流行には歯止めがかかった模様である。今日配布された文書に、 It appears our efforts have been successful as there are no longer any signs of outbreak. と書かれている。ただし、いくつかの対策はそのまま継続すると書かれているが、大事に至らなくて幸いであった。
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