1月28日(土)
DAY23
スタンレー(英領フォークランド群島)上陸
≪スタンレーはイギリスの街≫
7時起床、今日は朝のウォーキングはなし。朝食。
8時半 テンダーとして使われている救命ボートに乗り出発。
9時スタンレー船着き場着。ペンギンの繁殖地・ジプシーコーブめざして6kmの道のりを出発
丘の上には、英軍の基地がある。
町中の道、空港への道路、1913年に座礁した鋼鉄製の船Lady Lizがそのまま放置されており、付近は鳥がたくさんいる。
ジプシーコーブに近づくと、そこは白砂を海浜性の植物が覆っている美しい土地。着くと、バスやタクシーがたくさん並び、観光客でいっぱい。
ヨーク湾の白い砂浜を右に見て、ジプシーコーブに行くと、マゼランペンギンがたくさんいる。卵を抱いているようだ。帰りには、ヨーク湾の砂浜で皇帝ペンギンをみた。
帰りも道草を食いながら自動車道路を外れ海岸線に沿って歩いていると、子連れのアホウドリやカモの仲間の鳥を見た。アホウドリの雛は、全身茶色の毛で覆われている。繁殖地になっているようだ。
途中、スーパーマーケットに立ち寄る。通貨はフォークランドポンド(£)だが、US$を当然のように支払いに使える。
12時半に街に戻り、郵便局で切手を買い、絵はがきを15枚発送。送料16US$でおつり45P(ペンス)。
その後、ホテルのレストランでフィッシュアンドチップスとビールの昼食。19US$ ここは、US$が使えるのを除くと、雰囲気がイングランドの町のようだ。
US$ を使うというと、レジを操作した後、ドル紙幣を受け取り、フォークランドペンスのコインをおつりによこす。どんなことをやっているのか、不思議な気がしたが、切手を買ったところでレジを使わないでこの計算をやっているのを見て、その謎は氷解した。あるレートで(当日は1$=0.59£)表を作っておく。
1$ ---- 0.59£
2$ ---- 1.18£
3$ ---- 1.77£
4$ ---- 2.36£
5$ ---- 2.95£
6$ ---- 3.54£
7$ ---- 4.13£
・・・・・
50$ ---- 29.5£
例えば、3£の買い物をすると、この表の6$をみて、6$もらって54ペンスおつりを渡す、たったこれだけだったのだ。レートが変わると、別な表を使えばいい。そのために、何種類か表を用意して、その日のレートの表を使う、これだけだ。端数の買い物の時は(例3.55£)電卓で6×0.59−3.55=0.58。単一の通貨しか使わない我々から見ると、複雑な計算をしているが、何のことはない生活の知恵なのだ。レジには、これを数式として覚えさせればいい。Excelでは、ceiling関数を使うとあっという間にできる。
ついでに言うと、紙幣は本国の£紙幣も、フォークランドの£紙幣も使え(同一レート)コインはフォークランドのコイン(形、大きさ、表のデザインとも本国の物と同じ。裏だけ違っている)。英国領とはこういうものなのかと、納得。
それから町の外れ500mほどの博物館まで行く。石作りの教会や建物、途中150年以上前の難破帆船の残骸をそのままにして「名所」にしているのには笑ってしまう。1982年のフォークランド戦争の戦勝碑、また第一次世界大戦でのドイツ艦との戦争の戦勝碑と並んでいる。
博物館は小さい建物に、歴史・民俗・自然・戦争、いろいろ押し込んで展示していて、結構見応えがある。フォークランド戦争で劇的な力を発揮したミサイルもある。ナショナルトラストがやってるようだ。入場料5US$ 。
3時半に、船着き場でテンダーボートに乗船。4時に帰船。
夕食は、ラムのステーキを頼んだが、これがとても大きな肉のかたまりで、昼に食べたフィッシュ&チップスと相まって、食べ過ぎ気味。牛肉や羊肉を頼むと、大きいのが出てくる。
6時半に出航。ジプシーコーブを後に見て、南極海へ。途中、海底油田の油井をみる。この島の周辺には、資源があるのだ。
夜8時から、映画。スコットの物語。アムンゼンと南極点一番乗りを競った悲劇の探検家の映画であった。
使った通貨 51US$
32813歩