4月11日(水)
DAY96
カタコロン・オリンピア上陸
≪オリンピア遺跡見物とキャプテンズディナー≫
6時半起床。今日はオリンピアまで行く日。帰船が3時半と早いので、忙しい。
とくに、カタコロンからオリンピアまでの鉄道がどうなっているのか、調べた限りでよくわからない状態。
朝食後上陸準備。事前調査では、カタコロン(Katakolon)発オリンピア(Olympia)行きのtrainはカタコロン9時発。その後、3本の電車が直通であり、オリンピアからは4本。3時半に間に合うのはないので、ピルゴス乗り換えの電車がある、となっている。行きはよいよい帰りは・・・である。どうなるかわからないので場合によってはタクシー等臨機応変の対応も。
8時に船を出て、鉄道駅に向かって街を通り過ぎていく。駅の位置が事前調査では、街の中を越えたところ位しかわかっていないので、どんどん歩いていると、犬を連れて散歩中の婦人が声をかけてきて、行きすぎたと言うことが判明。気をつけていたのだが。親切にも、一緒に行くから着いていらっしゃい、と。親戚に日本人と結婚した人がいるらしい。
少し戻り、観覧車のある公園のところが駅。線路が引かれ、駅舎らしき建物がある。始発は9時らしい。時刻表は貼られていない。どうなっているのだろうか。少し待っていると、なんと4両編成のきれいな車両がやってきた。車掌とおぼしき男がパンフレットを配り、往復10eだという。時刻表は?と聞き、ネットで調べたものを見せると、先のパンフレットに、12:00、13;08、14:00と書き、これがオリンパス発の時刻だと教えてくれた。これなら、選択肢を持って帰ってこれる。が、結局、時刻表全体は不明。
9時になると出発。車掌が切符を販売に来て,10eで販売。やれやれ。全線単線。所々に,停車場がある。20分ほどでピルゴス。そして少し遅れて51分でオリンピアの駅に着く。
駅は広く気持ちのよい建物だが、閉まっている。ここからメインストリートまですぐ。そこを登ってゆくと、古代オリンピック博物館。左に行くと、10分くらい遺跡の入口に着く。
遺跡と博物館の共通券を9eで買う。
オリンピア遺跡は、丘を下った一帯にある。パンフレットによると23のモニュメントからなりたっている。神殿、競技場や宿泊・生活場所、などで、神殿では、特に真ん中にあるのがゼウス神殿。かつてここには、大きな神殿と、その中に巨大なゼウス像があり、古代の世界七不思議の一つに数えられた。神殿の破風の彫刻は、オリンピア博物館にあり、その規模の大きさを知ることができる。
そのほか、ヘラ神殿や祭壇跡などがある。これらは、一部は柱が再現されているが、ほとんどは刻まれた石があるだけ。
競技場では格闘技場パレストラや練習場ギムナシオンそして、アーチをくぐって競技場スタディオン(スタジアム) がある。スタジアムは、丘の斜面の下にあり、トラックは長さ212.54m幅28.50m。両側が観覧席の芝生になっている。
ちょうど、木にピンクの花が咲き、地面には、デージーや桜草、タンポポの花が咲いており、春たけなわの気持ちのよい散歩であった。
この中を歩いて回ったわけだが、実は途中で,万歩計を落としたことに気がつく。途中、トイレに行ったときにはあったが、その後20分以上歩いており、あきらめようかと思った。が、記憶を辿り5分ほど戻ったところで発見!ゼウスの神のおかげ?
1時間半ほどでほとんどを見て回り、オリンピア博物館へ移動。発掘された彫刻や陶器などが展示されており、真ん中の第5室には先に述べたゼウス神殿の破風があり、神殿の大きさを想像することができる。4室には、ゼウスとガニメデ、また、6室には、躍動感にあふれた勝利の女神ニケの像がある。金属器もすばらしく、鹿とライオンなどは、今にも動き出しそうな気がする。ここのカフェで、パンを食べ、昼食。丸い輪の形のパンは、ごまがついており、しっかりした生地。半円型のはチーズ入り。6e。
街に戻り訪ねたオリンピック競技博物館は,閉まっていた。理由不明。郵便局で切手を買い、土産屋で絵はがきを購入。
駅に向かう。駅舎は閉まっており、時刻表は発見できなかった。どうなっているのだろう。少し遅れてきた1時8分の列車で,カタコロンに戻る。
カタコロンは小さな街だが,大きなクルーズ船が3隻も停泊し、土産物屋が並ぶメイン通りは賑やか。
ここで2つの小さな博物館に入る。各2e。古代技術博物館は,古代の技術を模型で再現したもの。人間も含めよく作られた模型が多数。一方、古代楽器博物館は,古代の楽器を再現したもので,20数点の楽器がある。中にピタゴラスの考案した弦楽器などがあり、彼の数学と音楽との関係を表現したものである。
通りでワインなどを求め、3時過ぎに船に戻る。
当初はどうなるか予想のできないオリンピア訪問の一日だったが、すんなりといってしまった。しかし、鉄道については,なぜ時刻表が貼られてないのか,謎である。パンフレットにあったwww.trainose.grにでもアクセスするとわかるのか?
船は出港し、島を見ながらイタリアへ進む。
さて、今日は、キャプテンズ・ディナーとやらに招待されており、行ってみた。まず、ラウンジで食前酒から。そして、レストランに進み、ディナーとなるのであるが、フォーマルでの行事、ということで行ってみての感想。
1)疲れた。
2)<アメリカ人は>こんなにしゃべるのか、どのテーブルでも、まるで沈黙を恐れるがごとく。いつも誰かがしゃべっている。(EVERYTIME someone speaks.)従って、小さな部屋は、騒音の嵐。静かにおいしい食事を頂く、とは全くかけ離れた世界。
3)お土産が出た。ポットに入ったチョコレート。こんなものを毎回出しているのか?なお、同テーブルには,三本線の航海士(名前忘れた)。
ということで、とても,よい経験になった。ディナーとは、「夕食を挟んでコンバーセーションすること」のようだ。食べたものはメニューの通りで、前菜のキャビアとかフォアグラとか高いものがあるが、鮭・ヒラメ、牛肉・羊肉。ワインとシャンパンはフリー。9時半に終わって、ほっと一息。
明日はイタリア上陸。記録整理の途中で、寝てしまう。
使った通貨 53.37ユーロ
17198歩