3月10日(土)


DAY64
終日航海

≪SUSHIと寿司≫

 7時起床、日は昇っている。昨夜の夜更かしのせい?8時まで歩き、日課通り。
 午前中、記録整理、Webのアップ、メールのチェック。

 そのあと、10時からバーバラの旅行案内、ベトナム編2、プマイを聞きに行く。プマイは出航予定が23時と遅いが、ホーチミンまで、バスで1:30と遠いので、大変そうだ。

 その後読書。ビーグル号、中に入る。9階のクロウズネスト。外は、大海原。ここで、デジタルの海図が表示されているのを発見。これまで気がつかなかった。なるほど、海図もこうなって、GPSと組み合わされているのか・・・。

 さて、この船では、昼食時に、毎日SUSHIが提供されている。
 内容はというと、刺身にはマグロ赤身と鮭、時にエビ、たくあん、にぎりとして、玉子焼き、マグロ赤身、鮭、エビ、なにもない海苔巻き、巻物として、カッパ、鉄火、エビ。醤油、わさび、ガリ、海草というように結構バラエティに富んでいる。毎日、食事時に、皆さん召し上がっているようである。

 でも、これだけ食材が豊かなのに、食べてみると『ちょっと違うなあ・・・』
 もちろん日本でも寿司職人さんは長年の下積みを経て、あの味を出しているのであり、それとは比べようもないが、家庭で食べる手巻き寿司より落ちるように感じるのである。

1)米は、ジャポニカ米を使っており、コシヒカリ、とまで行かなくても、それなりに食べられるはずだ。
2)米の炊き方はどうか?炊きたてのものを食べていないのでなんともいえないが、ちょっと違う気がする。冷めておいしくないのである。米を炊くには、水加減と火加減、圧力などが重要なことは、15才の頃からアウトドアで飯炊きをしてきてよくわかっている。これを解決してくれるのは、現在の、電気炊飯器である。本当によくできていると思うし、オーストラリアやアフリカ、ヨーロッパでも現地で購入したジャポニカ米をこれで調理すると、立派なご飯になったものだ。
3)最も違うと思うのは、「寿司飯になってない」ことだ。まるで、塩気のないおにぎりに刺身をのせて食べているような気がする。かすかに酢の臭いがするようにも思えるが、『寿司飯』になってないのである。酢のちがいか、量の問題かわからないが。
4)sashimiについては、マグロ赤身とサーモンで立派な食材である。が、その切り方はどうだろう。マグロも鮭も『削ぎ切り』のような形状で切られ、置かれている。水気が出て、おいしそうに見えない。時に、鮭は水っぽい。我々は刺身を食べるとき、切り方は違うのではないだろうか?また、切った後、ツマの上にのせたり冷蔵庫で保管するが、あれは伊達ではなく、生ものをおいしく食べる技であろう。
5)海草について、緑色の海草が置かれている。はじめ、オゴかと思ったら、昆布のような海草の細切りであった。刺身のツマならだんぜんオゴである。
6)わさびは、粉わさびを使っているようだが、大きな口の器に練ったものを置いてあり、香りが飛んでしまっている。
7)ガリはおいしい。
 というわけで、せっかく、いい材料を使って毎日供給されていながら、食欲をそそらないのである。これまで、60数日で4回ほど食べては見たが・・・SUSHIであって寿司であると感じられないのである。

 なお、味覚は個人差があるので、こう感じない向きもあろう。あくまで個人的見解である。まだ暖かさの残る寿司飯で、チラシを食べたいなあ。

 昼食は外でモンゴリアンクックアウトの日。なるべく素材を選び、日本のヤキソバ風に。スパイシーなソースは使わないで、仕上げてもらった。

 昼食後に、シズエ姉妹と話をしていて、来週から生徒2人の「パソコン教室」をやることになった。制約の多い中で、何ができる事やら・・・。

 一休みして、ジョギングに出かけると、海は荒れ模様、北東から強風が吹き付けている。海面も大きくうねっているのが見える。これはいかんと、6分で中止。部屋に戻ってみると北から42ノットの風とある。これはジョギングどころではない。ビューフォートスケール(風力階級)が東から6となっており、船の進行と併せて北東からの強風になっている。 明日の天気は、precipitation(降水)だそうだ。

 夕食は、前菜、シーフードスープ、ビーフステーキ。
 そのあと、明日の香港上陸の準備。天気が悪そうだ。明後日もあるのでどうしよう。

12203歩


 

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