2月6日(月)
DAY32
終日航海
≪荒れる太平洋・休養日≫
昨日書いたように、南太平洋における強い嵐のため、日程が変更された。プンタアレナスからマゼラン海峡を通り、太平洋に出て、イースター島へ行くのだが、嵐を避けるようにして、チリの陸地寄りのコースを取っている。それでも、マゼラン海峡を抜けて太平洋に出ると、うねりは大きく、6万トンを超えるこの船でさえ、ローリングとピッチングは結構大きなものがあった。
ちょうど、マゼランが1521年に、荒れるマゼラン海峡を抜けると突然静かな海になったので『太平洋』の名を付けたと言うが、今回はその反対である。
午前中は、目は覚ましたが、体も重く疲労感もあり、船が大きく揺れプロムナードデッキも立ち入り禁止になっているので、今日は、怠け日(lazy day)とすることにして、ウォーキングは中止。昼までベッドで本を読んだりごろごろして過ごす。朝食はカット。部屋にあったオレンジとリンゴで済ます。
昼に食堂に行くと、今日はメニューに、Udon Soup なるものがあるので、これと、Sushiにしてみる。うどんは麺が、寿司は米の種類と炊き方がいまいちなのだが、何とか食べられる代物ではある。というわけで、和食の昼食であった。
午後は、多少はうねりが収まったものの、依然揺れている。
夕食に行くと、今日は客が少なく、我がテーブルも一人であった。毎日夕食に食べたものを書いているが、簡単に夕食について書いてみる。
着席すると、ウエィターからメニューを渡される。前菜が4種類、スープとサラダが4種類、メーンディッシュが6種類くらい書かれている中から、選ぶ。
今日食べたのは、シーフードのカクテル、マッシュルームのスープ、シュリンプのソテー、最後にコーヒーである(写真参照)。デザートがあるが、こちらは遠慮している。毎日がこんな感じ。
かくして今日は、一日中、うねりの中で過ごすわけだが、こういうこともあるだろう。小さい船ならとても夕食など言っていられないが、そこは大きな船の利点である。
とにかく、今日は、ビデオでも見て寝てしまおう。山田洋次の「学校」シリーズ4作中の4作目である。改めて山田洋次の現代を見る目の鋭さを感じさせられる。
4485歩