御釜ジオサイト
蔵王火山の生い立ち(概要)

約3.5万年前~  馬の背カルデラ内の活動(玄武岩質安山岩~安山岩質マグマの活動)
約13~14万年前  熊野岳山体の形成(あんざんがん~玄武岩質マグマの活動)
約50~20万年前  鳥兜山ー横倉山→古熊野岳ー中丸山→刈田岳へ次々と山体を形成(安山岩質マグマの活動)
約100万年前   ロバの耳火山体の形成(玄武岩質マグマの活動)

「御釜」は有史以降の噴火で形成された新しい火口

御釜は火口湖
蔵王火山のシンボル「御釜」は五色岳西部にできた火口湖です。湖面の色が変化しい、別名「五色沼」と呼ばれています。長径が約300mで、最大水深は20~30m程、強酸性で生物はわずかな珪藻のみです。

西暦1200年にできた御釜

 御釜の最初の噴火は、西暦1200年頃(鎌倉時代初め)で、その後多数回繰り返しています。
御釜の以前の火口は、やや東にありました。旧火口跡

五色岳の噴火は爆発的

 繰り返した爆発的噴火により、火山性物質が火口周辺に堆積し、五色岳山体が成長しました。

1939~40年(昭和39~40年)の活動

 噴火こそしませんでしたが、御釜の湖水が全面白濁し、湖底の水温は100℃を超えました。

最新の噴火は明治28年

 五色岳(御釜)から噴煙中が立ち上り、大きな岩塊も噴出しました。
 五色岳~馬の背の表層を覆っている白色の堆積物は、この活動によるものです。

熊野岳
(約13~14万年前の火山体)

縞々の崖を作る溶岩・火砕岩(約13~14万年前)

北方に鳥兜山など(約50万年前の火山体)

ロバの耳岩(約100万年前に形成された火山体の一部)

旧火口跡(約800年以前に活動)