アルプスの画家セガンティーニを訪ねて



これまでスイスには数回行ったが、私にとっての「アルプス」とは、森林限界を超え、氷河に削られた山々が鋭く聳え立つ世界であった。 しかし、そこで暮らす人々とここでの暮らしをキャンバスの上に現した画家がいた、それがセガンティーニであった。 2009年の夏、何度か目のスイスを訪れ、「アルプスの画家」として知られているセガンティーニの足跡をたどってみた。
ジョヴァンニ・セガンティーニ(Giovanni Segantini 1858-1899)

セガンティーニ美術館

 サンモリッツ、ここは、冬季オリンピックが開かれ、世界的なリゾート地であるが、  この町にひっそりと湖と山を見渡すところにセガンティーニ美術館はあった。 この美術館はけっして大きな建物ではない。
中には、彼の三連画 生-自然-死をはじめ、彼の作品が飾られている。 アルプスの人々のいろいろな暮らしぶりが美しい風景とともに描かれている。
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ソリオ(Soglio)

翌日セガンティーニがアトリエを構えたマロヤ、さらに冬を過ごしたソリオを訪ねた。
ソリオは、新田次郎がその著「アルプスの谷アルプスの村」のなかで「おそらくこれほど美しいものはどこに行っても見られないだろうと私は思う。」と絶賛した,当時の姿をそのまま保っている。
石畳・細い路地が印象的な村であった。周囲にはハイキングコースもあり、イタリアとの国境近くまで歩いてみた。

マロヤ(Maloja)

 マロヤには、アトリエが保存され、セガンティーニのお孫さんという若い女性が案内をしていた。
 また、アトリエ近くに古城があり、公開されている。そこに、セガンティーニのスケッチが山名表示板としておかれていた。



日本には、倉敷の大原美術館に「アルプスの真昼」という作品がある。 また、国立西洋美術館が「風笛を吹くブリアンツァの男たち」の他に 2006年に「羊の剪毛」という作品を購入し、現在、展示されていることをたまたま行った常設展で知った。
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