2月15日(水)


 DAY41
 終日航海

≪凪≫

 イースター島を出てから4日、船は仏領ポリネシアに入り、最大の島タヒチ島のパペーテ(PAPEETE)めざして進んでいる。天気は安定しており、来る日も来る日も、蒼い海を進んでいる。明日、到着の予定。

 昨夜、時計を1時間戻す。  朝6時に起きて、歩き始める。6時半頃夜明け。今日は雲が多い。風はなく、ただ船の進行に伴うもののみ。気温は高く、歩き終わるとうっすら汗をかく。船内は、温度管理されているので、デッキから船内に入るとひんやり感じる。

 朝食の後、ウェブ更新、メールチェック。
 昨日のプールで日に焼けた後が少しひりひりする。考えてみると、ここ何年もプールとか海水浴にいっていないから。理由は、肩を日に焼くと、ザックが持てなくなり、夏山に行けなくなるから。ということで、久しぶりの経験。

 その後読書。
 昼は、ローストターキーと野菜、サラダ。
 午後は、うとうとしながら読書。久々にパソコン相手に碁を打ってみる。

 オーストラリア上陸に備えて、入国カードと出国カードが配られる。名前やパスポート番号などが印字されており、いくつかの項目を埋め、チェックを入れてフロントオフィスに今日の18時までに提出、となっている。1200人の入国手続きをその場でやっていると大変なことになるので、あらかじめやっておいてくれる仕組み。これは助かる。ただ、この前のチリは、税関申告書だけは各自で持って行くことになっており、国によって違うようだが、これまで、当該国の入管の職員の姿は見たこともない。ただし、パスポートは預けているので、写真の入った『証明書』は持って行けといわれているが。英文で書かれた写真入りの証明書といわれても、私は国際免許書を持っているが、他の人はどうしているのだろう。日本語の証明書では読めないだろうに。パスポートのコピーでもいいのか知らん。それなら手帳に貼っているが。

 そういえば、日本人が乗船しているという話を聞いていたが、先週、直接会う機会があった。東京から来られた女性の方で、ロサンゼルス在住のお姉さんと2人で乗っているそうだ。他にも日本人乗客はいるらしい。それとは別に、台湾の方とは会って日本語で話をした。彼は、小学校2年まで、(国民学校)日本統治時代に学校で習ったそうで、日本にクルーズできたことがあると言って、九州や門司の地名が出たのには驚いた。是非台湾に来いという。今回の旅行に比べると、とても近いのだ。計画してみよう。特に台湾には、4000m峰がある。

 夕食は、2組の夫婦は8階のリドレストランでとるとかで、一人。(ニュージャージーのファリーンさんは、体の具合が悪く、帰国したそうだ) ムール貝(ムセルといっている)、ステーキ屋のスープ、シタビラメのソテー。キャプテンからと言うことで、ワインのサービス。それをコメントしたカードがテーブルに置かれていたが、読んでみてもいまいち納得できず。たぶん、予定が変更されてしまった事への『お詫び』なのだろうが、プンタアレナス2泊から始まる一連の航路と予定の変更は、『お詫び』することなのだろうか?例えば、日本近海で台風に遭遇したら予定を変更するのが当然のように思える。こういう所も、文化のギャップを感じるところだ。

 海が凪いでいる。さざ波しか見えない。鏡のようだ。雲が海面に映っている。これまで1ヶ月以上航海してきたが、こんなことは初めて。船が進むので風は感じるが、無風状態。こういうことが起こるのだ!太平洋とは、こういう海なのかもしれない。ただ、帆船は進まなくて困るのだろうが・・・

 明日は、7時から上陸できそうだ。久々の陸地、タヒチのパペーテ。ゴーギャン美術館は遠くて無理のようだが、たっぷり歩き回れる。久々のフランス語圏

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<<拡大した写真は後日UPします。>>

 

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